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Chapter 11 : K-POPを通して出会う日本カルチャー

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2024.03.21
ドッゴとジェガル本場の韓国人CARAT

K-POPを旅するヒッチハイカーのためのガイドブック #episode 11

 

こんにちは、ドッゴとジェガルです。今日は、タイトル通りK-POPを通して出会う日本カルチャーについて紹介したいと思います。

みなさんも既にご存じだとは思いますが、K-POPと日本には深い縁があります。

ほとんどのK-POPアイドルが日本でも活動し、日本語の曲もリリースしている最中、「今さら?」と思う人もいるかもしれません。でもそれは日本現地の活動であって、今回は私たちは韓国活動の中に潜んでいる「日本」を探してみたいと思います。

過去のK-POP業界から曲やPVの撮影地は韓国やアメリカなどを背景にすることがほとんどでした。ここまでK-POPの中に、日本に関する要素が見かけるようになったのは最近の話ですかね!

 


 

RIIZE - Love 119

 

RIIZEの「Love 119」は1月にリリースされたシングル曲。この曲は、韓国人のカラオケ十八番として有名なiziの「救急室(응급실)」をサンプリングした曲です。

「有名な曲のサンプリングが変わっている?」と思うかもしれませんが、この曲が主題歌として使用されたドラマが2005年に放送された「怪傑チュンヒャン(쾌걸춘향)」というドラマです。韓国では視聴率30%を記録する程大ヒットしたラブコメディドラマです。

タイトルからもわかるように「怪傑チュンヒャン」は韓国の古典小説「春香伝」を現代風にアレンジした作品です。主人公の名前も「チュンヒャン」と「モンリョン」で古典小説の大筋をそのままパロディーしています。

そして、このドラマが人気作品と導いた「救急室」も、古典小説が原作の「怪傑チュンヒャン」に合わせた歌詞で作詞され外国語が一切含まれていません。まさに、ザ韓国のドラマに挿入されたザ韓国の曲です。

しかし、この曲をRIIZEは大胆にサンプリングし、全く別の曲に仕上げました。イントロから英語で始まります。

TW @RIIZE_official

そして、Love 119がまた話題になったのは、ミュージックビデオが韓国ではなく日本で撮影されたからです。東京都大田区に位置した蒲田駅の近くで撮影されました。ミュージックビデオを通して、蒲田駅の近くを走り回るメンバーの姿がチェックできます。

ミュージックビデオに登場する制服も、日本っぽいですよね?「怪傑チュンヒャン」に登場する制服と似ているという意見もありますが、韓国人である私が見た時は日本の代表的な制服のデザインだと思いました。

一言で言えば、RIIZEの「Love 119」は、韓国の古典小説を原作にした韓国要素が溢れるドラマ+韓国語で作詞された主題歌に英語を加えリメイクし、日本でミュージックビデオを撮影するというなんとも珍しい曲なのです。

背景を知った上で、ミュージックビデオを視聴するとより楽しめます!

 

 


 

NCT テヨン - TAP

 

NCTテヨンのソロ曲「TAP」は先月公開されたミニアルバムのタイトル曲です。

このアルバムはタイトル曲を含め、全ての収録曲がテヨンが直接作詞・作曲・プロデューシングした曲として知られています。実際に、アルバムに収録された曲はテヨン特有の個性が溢れています。

その中でも、1番目を引くのがミュージックビデオだと思います。「TAP」の撮影地は、新宿の繁華街でした。日本についてよく知らなかったり、新宿に行ったことがない人でもミュージックビデオを見ると「あれ?」と思うほど、日本を感じることができます。曲のユニークなムードと多彩な個性が溢れる新宿がTAPとピッタリとマッチしていると思います。

注目するべき点は、演出の部分です。TAPのミュージックビデオは、単に日本を撮影するだけではなく、日本の芸能をそのままパロディーしています。

オープニングから畳が敷き詰まった部屋で、「はじめてのおつかい」に挑むする姿が映されます。人気番組である「はじめてのおつかい」は、韓国でもある程度認知度がある「私のはじめてのおつかい(나의 첫 심부름)」をパロディーしたものです。

新宿を歩き回る姿が、正確にはどの番組を差しているのかはわかりませんが、日本のモーニングワイド番組が10個ほど表示され、特有の字幕と演出がひときわ目立ちます。

また、ミュージックビデオ後半には日本の番組のスポンサー字幕のように、アルバムを一緒に制作したプロダクションが表示されます。日本の番組を見たことがあるなら、一度は必ず目にしたことがあるシンプルなパロディーです。むしろ、最近の日本の番組よりかは一昔前の演出ではないか?というほどです。「TAP」は日本風の曲でも、日本で活動する曲でもないので、より不思議なミュージックビデオなのではないかと思います。

 


 

KINGDOM - 혼 (魂; Dystopia)

 

「KINGDOM」を知っていますか?このグループは、特にコンセプトに忠実なグループなんです。「7つの王国から来た7人の王」という独自的な世界観を通して、アルバムごとに新しいコンセプトを見せてくれます。

特に、2023年3月にリリースした「History Of Kingdom : Part Ⅵ. Mujin」では、日本を連想させる世界観が披露されます。日本風の衣装と曲調が特徴。

日本を背景にしているわけではないですが、「Mujin」という名前も日本の初代天皇の神武天皇を連想させるネーミングとなっています。それに、「桜の王国」という背景も日本を連想させますよね?

このような疑問に対して、KINGDOM側は「設定した国の歴史と文化を背景にフィクションとノンフィクションを混ぜ作られたのがKINGDOMの世界観だ」と発表し、「聴くことにとどまるのではなく、論議や考えを広げるきっかけになり、新しい形でK-POPが進化する過程を見守ってほしい」とコメントしました。

また、メンバーも「全世界全ての文化をK-POPで新たに解釈し、舞台を飾る世界観で始まったチーム」だと伝え、「アルバムごと、異なる文化に触れ僕たちだけのアイデンティーティーと勇壮さを加え音楽を作り出している」とインタビューで答えました。

 


 

おわりに


今日は今までとは異なるテーマについて語ってみました。みなさんいかがでしたか?

今回紹介した曲は全てとっても魅力のある曲なので、是非一度聴いてみてください。そして、時間がある際にはミュージックビデオも視聴してみてください!最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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