HYBEの創設者でありBTSの生みの親、パンPDことパンシヒョク。
彼が音楽業界へ踏み入れたきっかけはJYPのパクジニョンであることはご存知でしょうか?
かつてはJYPで作詞作曲などを担当していたプロデューサーから大手事務所の最高責任者にまで上り詰めたパンPD。
今回の記事では彼の生い立ち、経歴、功績について紹介していきます!
パンシヒョクのプロフィール
名前:パン・シヒョク(방시혁 / Bang Si Hyuk)
別名:hitman bang(ヒットマン・パン)
生年月日:1972年8月9日(51歳 ※2023年9月時点)
出身地:ソウル特別市
職業:音楽プロデューサー、作曲家、作詞家
学歴:ソウル大学
生い立ちからJYPとの出会いまで
幼少期は運動も勉強も嫌いだったパンシヒョク。
そんな彼を見て、このままでは社会性に問題が出てくるのでは…と心配した両親がギターを買い与えたことがきっかけで、作詞作曲やバンド活動をするようになりました。
しかしパンシヒョクは、本を一度読めばスラスラと頭に入ってしまうほどの天才型で、大学は日本でいう東大レベルのソウル大学に入学しました。(ちなみに大学は次席で卒業)
大学在学中に参加した音楽のコンテストで賞を受賞したことで、JYPのパクジニョンにスカウトされ本格的に音楽業界へ進むことになります。
JYPで8年間プロデュースを学び、パクジニョンのゴーストライターを務めたり、プロデューサーとして幅広く活躍。
K-POPの第1世代である男性アイドルグループ「god」をプロデュースし、アメリカ進出への成功を収めました。
2005年に「Big Hit Entertainment(現HYBE)」を設立し、のちに独立。
独立後もJYPとBig Hitは協力し合う仲として、良き関係を築いています。
この頃にパンシヒョクはヒットメーカーとして有名になりhitman bang(ヒットマンバン)というあだ名が付けられました。
この名前は現在も楽曲クレジットで使われています。
Big Hit EntertainmentからHYBEに
Big Hit Entertainment時代にはK.Will、8eight、2AM、GLAMなどが所属しており、2013年にBTSがデビューしました。
当時は中小事務所だったため、メディア露出が難しかったことがきっかけで独自のコンテンツを強化。
ARMYとBTSが周年をお祝いするコンテンツ「FESTA」はメンバーが考案した企画であり、その後はV LIVEでバライティー番組「Run BTS!」を展開、他にも「BTS Bon Voyage」や「IN THE SOOP」など独自のコンテンツを展開し、ペンカペの代わりとなるWeverseをリリース、グッズもWeverse Shopへ統一するなど、ファンダムの囲い込みを行いました。
WeverseではDaumのペンカペのような複雑な手続きなしで、お金さえ払えばMembershipに簡単に加入できるようになったことも、グローバルファンの獲得に成功した理由の一つと言えます。
2021年3月22日本社を龍山トレードセンターへ移転し、同年3月31日にBig Hit Entertainmentから「HYBE」へと社名を変更。
Big Hit Entertainmentに所属していたアーティストは、新レーベル「BIGHIT MUSIC」に所属となりました。(BTS、TXT、イ・ヒョン)
パンPDの影響力・K-POP界に残した功績
パンシヒョクが生んだBTSは、みなさまご存知の通り、YouTube、SNS、デジタルコンテンツなどのファンダムを活用したマーケティングを得意としています。
こういったコンテンツは現在のK-POPグループもたくさん真似しており、シュチタでSUGAは(SEVENTEENのホシ出演回)「”BANGTAN TV”みたいなYouTubeコンテンツや”今日のバンタン”のようなTwitter投稿など、こういったのは僕たちがはじめにやった。後輩たちには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。」と語っていました。
K-POP界のコンテンツ充実度はBTSが基準になったといっても過言ではないでしょう。
HYBEが大手事務所に成長するまでに行った戦略は大きく分けて3つ。
①レーベルの多角化
現在、HYBEには「BIGHIT MUSIC」のほか、「SOURCE MUSIC」「HYBE LABELS JAPAN」「Pledis」ミンヒジンが代表の「ADOR」ZICOが代表の「KOZエンターテインメント」など、7つのレーベルが存在しています。
レーベルそれぞれに独自性があるため、HYBE傘下ではありますが自主性を持っており、個々の強みを活かしたアーティストが所属しています。
②ソリューション事業
アーティストを活用した映像コンテンツ、ゲーム、教育プログラムなどを開発し、収益を多様化する戦略を採用しています。
アーティストたちの音楽活動が難しくなったとしても、IP(知的財産権)事業を通じて長期的に収益を得られる工夫がされており、音楽以外にもゲーム、漫画、NFTなどさまざまなマーケット展開を行っています。
③プラットフォーム事業
パンシヒョクは「境界のない拡張」というキーワードを強調しており、その"境界のない拡張"に最適な環境こそ「オンラインにある」と見定めました。
アーティストとファンをつなぐプラットフォーム『Weverse』をリリースし、NAVERが運営していた『V LIVE』も買い取ったりしながら、オンライン上での勢力を拡大させています。
当初Weveseを利用するアーティストはHYBE所属のグループだけでしたが、現在ではYG、CUBE、最近ではついにSMも参入しました。
また韓国内だけでなく、Imase、AKB48、平手友梨奈などの日本のアーティストやその他海外アーティストも利用しています。
現在のHYBEの代表は誰?
パンシヒョクは2021年7月1日にHYBEの代表取締役を辞職。
今後は理事会の議長役として、また本人の専門分野である音楽プロデューサーに専念するとの発表がありました。
現在、HYBEの代表取締役はネクソンコリア、ネクソンジャパンCEO出身のパク・チウォンが担当しており、経営戦略だけでなく運営全般までを総括しています。
50歳にも満たない年齢で代表取締役を辞任したことには驚きですが、これまでのパンシヒョクの、スピード感のあるマーケティング戦略、トレンドの把握能力、グローバル展開への事業展開などから考えると、早めの現役引退は賢明な判断だったと言えるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はBTSの生みの親、パンPDことパンシヒョクのプロフィールや経歴などをまとめてみました。
パンシヒョクはただの音楽好きのおじさんではなく、
- 幼少期は自他共に認める天才だった
- JYPとは深い関係性であること
- 現在、当たり前になったKPOPの常識を作ったこと
彼が業界に与えてきた影響は数多いことが理解できたかと思います。
現在はHYBEの代表を辞任し、プロデューサー業にも専念しているという点に驚いた方も多いのではないでしょうか?
HYBEの成長に、今後も期待していきたいですね!
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