
日本から友人が来るとよく聞かれる質問の一つ
「ラテアートの美しいカフェはどこ?」
ソウルには世界一のラテアートチャンピオンのカフェやSNS映え間違いなしのカラフルなクリームアートのカフェ、お好みの写真をコーヒーの上にプリントをしてくれるカフェもありますが、今回は味のおいしさとメニューの豊富さ、アクセスのしやすさ等を考慮し、私もよく訪れる聖水(ソンス)の自家焙煎カフェRecovery coffee bar(リカバリーコーヒーバー)を取材させて頂くことにしました!
Instagram @kapecchang
リカバリーコーヒーバーを運営するのは、コーヒーの街オーストラリアのメルボルンでの滞在経験があり、なぜか日本語も話せるLuke Yeo氏(以下Luke氏)。
美味しいものと沖縄とバイクをこよなく愛するフレンドリーな韓国男児です。
Instagram @sangwon_luke_yeo
Q. リカバリーコーヒーバーの人気メニューを教えてください
お店のオリジナルメニューのラテやオーストラリア式のカプチーノが人気ですね。
アメリカーノやラテやカプチーノに入るエスプレッソの豆は常時4種類あり、
① ベリー系の酸味とミルクチョコレートのような甘みを感じるDoctorブレンド
②ダークチョコレートやアーモンドのような質感と後味の良さが魅力のBlack waveブレンド
③シングルオリジン(その時期によって変わる)
④デカフェ の豆から選べるようになっています。
またクロワッサンをラテにつけて食べたり、クロッフルやプリンを食べているお客さんも多く見かけました。
【 ここでしか味わえない!リカバリーコーヒーのユニークなメニュー達 】
リカバリーコーヒーバーには名前から後味までユニークなミルクベースのメニューがあります。その中でも特に人気の3つをご紹介します。
- Aussie cap(オーストラリア式のカプチーノ):
リカバリーコーヒーバーの代表メニュー。安定の味と美しいアートに惚れ惚れ。 - Sinbad’s Latte (シンバットラテ):
韓国の遊園地ロッテワールドのチュロスを彷彿とさせるラテ。
シナモンを振りかけているのではなく、シナモンプロセスのコーヒーを使っているのが面白い。シナモン好きはぜひ❤️ - After Sauna Latte(アフターサウナラテ):
湯上がり後にぐいっと飲みたいアイスラテ。一口目はバナナ牛乳のようなのに、鼻から抜けるイチゴのような味の変化が何ともクセになる一杯!これがコーヒーから出る味だとは・・・
「毎回毎回、本当に全部が全部、美味しいです・・・!」と伝えると「当然ですよ〜!僕が作ったんですから!」とワハハと笑うLuke氏。
しかしその笑顔の裏では、日々メニュー開発に余念がないのを知っています。
・・・何を隠そうワタクシKapecchangは8年前からLuke氏の(ラテの)大ファンで、Luke氏が独立前にバリスタとして勤務していたお店からその次の店、そして今のリカバリーコーヒーまでずっと彼(のコーヒー)を追って課金し続けておりますが、彼の手にかかるとコーヒーもチェーン店のアフォガードも、プリンもメキシカン料理のタコスまで美味くなるので不思議です・・・!
Q. リカバリーコーヒーバーのロゴはなぜ波のマークなのですか。
一般的に「波に打たれる」と言うとあまり良くないイメージがあるかもしれませんが、自然界では波が去った後の生態系や環境は元の自然な状態に戻っていきます。私たち人間も今たとえ困難にぶつかったとしても、時が過ぎれば回復(リカバリー)し、より強くなれるはずという想いをこめて波のロゴマークにしました。
コーヒーバー(Bar)という名前にしたのは、ただコーヒーを消費するだけの場所ではなく、僕自身がお客様と近い距離でコミュニケーションをとりながら過ごしたかったからです。
バーカウンター越しにおしゃべりしたり、仲良くなったりしたくて、Barという名前をつけました。
実際にインタビュー中にも常連さんたちがひっきりなしに来て「リニューアルオープンおめでとうございます!」とプレゼントを置いて行ったり、Luke氏もコーヒーを淹れながらお客さん達と世間話をしたりと友達の家に遊びにでも来たような楽しそうな姿が印象的でした。
Q. お客さんを名前で呼んでいますが、皆さんもともとお友達ですか
いえいえ、お客様です(笑)
でもすっかり仲良くなって、今では友達以上に親しくなった方々もたくさんいます。お店のクローズ後に一緒にご飯を食べに行ったりもしますし・・・そこでした会話や容赦のないフィードバックが新しいメニュー開発のアイディアになる事も多いんです。以前は別の場所でお店をしていましたが、ソンス洞はそんな魅力もある街です。
Q. ところでLuke氏はなぜラテアートが上手なのですか
コーヒーの世界に入ってからドリップや焙煎も学びましたが、ラテアートは目に見えて成長が感じられるのが楽しくてハマってしまったんです。
日本にも韓国にも自分より上手な方々はたくさんいらっしゃいますし、今ではもう僕の弟子達がラテアート教室を開いたりして活躍しています。特に世界一にも輝いたLof.Coffeeのチェ・ウォンジェ(DASH)バリスタには昔から敵いませんね。
Q. 焙煎によってラテアートのしやすさは変わると聞きましたが・・・
確かに若干変わりますが、僕はラテアートのための焙煎はしていません。
ラテアートの美しさよりも「味」を第一優先で考えているからです。
個人的にシロップや砂糖を入れなくても甘みを感じるようなコーヒーが好きなので、ロースティングポ
イントも苦味が出ないギリギリのラインまで上げて焙煎しています。
Q. カップのサイズもオーストラリアサイズですよね
そうなんです。カップのサイズが大きいと、エスプレッソの味を濃くするために量を増やす事か焙煎度を深くすることになります。そうするとどうしても苦味が出てしまうため、リカバリーコーヒーバーではオーストラリアサイズのカプチーノカップにエスプレッソはシングルショット(一般的なアメリカーノはダブルショット)でカフェインの負担も少なく、毎日でも楽しんでいただけるような価格帯に設定しています。
Q. リカバリーコーヒーバーの近くにおすすめのカフェや食堂はありますか
おすすめのカフェは、マルコワークスとCOEO(コエオ)です。
マルコは僕の実の兄なのですが、兄のコーヒースタイルは僕とは正反対で焙煎もかなり深煎りです。
あのダークでとろっとろなエスプレッソで作るラテはコクがあって、日本の方々にも好かれる味だと思います。
COEOは僕が最もよく立ち寄るカフェで、YUKI(雪)というクリームコーヒーが美味しいんです。
女性のバリスタさんは日本で長く住まれていたので、日本語もお上手ですよ!
よく行く食堂はリカバリーコーヒーバーから徒歩3分のファミリーソンカルグクスですかね。
かなりの老舗で、素朴な味とローカル感が魅力です。

Q. リカバリーコーヒーバーのこれから・・・
コーヒーに限らずですが10年経っても変わらず良い物を作って提供していきたいと考えています。
今月から新しくメニューに取り入れた『プリン』というデザートも10年前にも存在していて、きっと10年後にもなくならないと思うんです。ラテやカプチーノもそうです。目新しさはなくても、世界中で人気の定番メニューじゃないですか。
常にトレンドに追い続けるのは大変ですから、流行よりは基本に忠実に、味の良い物を作り続けていきたいです。
一つ一つ毎日ちゃんと心を込めて美味しく作れば、お客様は美味しいコーヒーが飲みたい時やデザートが食べたい時にリカバリーコーヒーバーを思い出してくれるはず・・・
長く通ったからと飽きられるのではなく、さらに味が出てくるような、そんな『味のある』お店にしていきたいと思っています。
ソンス洞で美味しいコーヒーやデザートを楽しみたい!美しいラテアートがみたい!フレンドリーなLuke氏とお話したい!という時には、2号線トゥクソム駅から徒歩5分リカバリーコーヒーバーに遊びに行ってみてくださいね :)
Recovery coffee bar
ソウル城東区往十里路16街キル10
平日 8:00 - 18:00
土曜 12:00 - 18:00
日曜定休
Instagram @recovery_coffee_bar
その他、韓国ソウルに毎日のようにでき続けるコーヒーショップの最新情報やイベント情報をほぼ毎日Instagramのストーリーに、さらには10回以上行ってもまた行きたくなるようなカフェを厳選してフィードに投稿していますので、撮りたてホヤホヤ韓国のカフェ情報はインスタからチェックしてみてください。
Kapecchang(カペちゃん)
Instagram @kapecchang
※こちらの記事は2023年9月に作成されました。
営業日や営業時間が変更される可能性がありますので、行かれる前には必ずお店のSNS等で最新情報をご確認ください。
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