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バンクーバーで過ごした“ありのままの時間”から生まれた、BIG Naughtyの新曲『MUSIC』

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2025.06.24
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Q. 簡単に自己紹介をお願いします。

こんにちは、BIG Naughtyです。

Q. BIG Naughtyさんを表すキャッチフレーズがあるとしたら?

ん〜ただのシンガーソングライター?(笑)自分で言うのはちょっと照れくさいんですけど……はい、シンガーソングライターのBIG Naughtyです。




Q. 今年ももう半分が過ぎようとしています。2025年初夏はどう過ごされていますか?

昨年の夏からつい最近までずっとバンクーバーで過ごしていて、韓国に戻ってきたばかりなんです。だから久しぶりのインタビューにちょっとドキドキしています(笑)。今年の半分がもう終わったなんて全然実感がなくて、個人的には今が“1月”って感じ。新しい1年が始まったような、そんな感覚ですね。バンクーバーでも音楽制作は続けていたんですけど、ずっとひとりだったので……今は以前一緒に活動していた仲間たちと再び制作できることに、すごくパワーをもらっています。1年ぶりにライブにも出演し、リフレッシュできているところです。

Q. バンクーバーでの時間が音楽にも影響を与えたのでしょうか?

大きな影響がありました。韓国にいると、ライブやスケジュール、アルバム制作で常にバタバタしていて…ある日は時間が10倍速で流れてるような感じで、1日が一瞬で終わってしまうこともあったんです。
でもバンクーバーでは、はじめて“自分の時間”をちゃんと味わうことができました。そんな“まっさらな時間”が音楽にも自然と溶け込んで、よりオーガニックな曲作りができた気がします。今回の新曲も、思考より感情が先に動いて生まれたような作品です。

 

 

Q. 新曲「MUSIC」について教えてください。

評価や先入観にとらわれず、音楽をそのまま楽しんでほしいというメッセージが込められています。最初はブルースっぽい雰囲気からスタートしたんですけど、曲の進化とともに方向は変わりました。それでもそのエッセンスが感じられたら嬉しいですね。歌詞の中に「ただ感じて」というフレーズがあるんですが、ちょっと照れるけど、どうしても入れたかったんです。僕自身にも、そして音楽を聴くみんなにも必要な言葉だと思ったので。いまって評価が多すぎて、自分の“好き”を口にしづらい時代じゃないですか? だからこそ、何も考えずにただ感じてほしいんです。ぐしゃぐしゃに書いた歌詞だけど、それが僕の本音です。

Q. これまでの楽曲と違うところは?

「MUSIC」は、僕のキャリアにとって転機になるかもしれない楽曲です。久しぶりに音楽を始めた頃のようなワクワク感があって、自分でも驚きました。恋愛もそうだけど、初恋が一番ときめいて、時間が経つとだんだん慣れていくじゃないですか? 
音楽制作もそうだと思ってたけど、この曲がその感覚を打ち破ってくれたんです。異国の地で、運命のように生まれた曲だからこそ、より特別に感じられたのかもしれません。

 

 Q. 音楽以外でも、制作環境を大胆に変えたそうですね。

はい。作業部屋の機材を全部手放しました。毎回同じルーティーンに飽きてしまって...マイクは洗面台に突っ込んじゃいました(笑)。でも皮肉なことに、そこからまた音楽が楽しくなってきたんですよ。少し距離を置いたことで、逆にもっと深く好きになれたというか。最近は音楽ととても良い関係でいられていて、無理に作らなくても自然とビートが浮かんでくるんです。以前は“早くアルバムを完成させなきゃ”って焦りがあったけど、今は1曲に1年以上かけてもいいと思えるようになりました。自分のペースでいいんだなって。


Q. ジャンルについても悩んできたそうですが、今のBIG Naughtyの音楽はどう定義できますか?

ジャンルは確かに存在するし、それを完全に無視はできないけど、同時にその境界を越えてみたい気持ちもあります。時には、その境界が新しい可能性を奪ってしまうこともあるから。僕はいつもいろんな挑戦をしていたい。「MUSIC」も、プロのプロデューサーではなく、楽器を演奏する仲間たちと一緒に“遊び”ながら作ったんです。ドラムやギターのメンバーとセッションすることで、サウンドに立体感が生まれて、ちょっとバンドっぽさもあるかもしれません。大事なのはジャンルじゃなくて、“良い音楽かどうか”ってこと。難しく考えずに、ただ感じられる音楽。それだけで十分じゃないかなって思います。




Q. 一緒にコラボしてみたいアーティストは?

もうこれは、ファンとしての気持ちを込めて絶対にBIGBANGです!
自分の曲を作りながらも「これBIGBANGが歌ったらいいのに」と思うこともあるくらい。仮にドレイク、ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトがフィーチャリングしてくれるとしても、僕は迷わずBIGBANGを選びます(笑)。それくらい本気なんです。

Q. 最近はKCON JAPANなど海外ステージにも積極的に参加されていますね。海外でのライブはいかがですか?

日本のファンの方々は、心からの眼差しで最後まで集中して見てくれて……本当にステージに立っていて気持ちがいいんです。言葉を越えて感情が伝わるんだなって実感しています。ジャカルタでのライブの時、空港までファンの方が来てくださったことも、今でも忘れられません。僕のこと、どうやって知ってくれたんだろうって……不思議で、でもすごく嬉しかった。あの時から責任感も増しましたね。

Q. いつかライブをしてみたい海外のステージは?

東京の「ブルーノート」みたいなジャズクラブに立ってみたいです。静かながらも集中して反応してくださる日本のファンの方々の前で、リアルタイムに空気を共有してみたい。想像するだけで幸せな気持ちになります。



Q. 海外のファンには、どんな音楽として記憶されたいですか?

歌詞が理解できなくても大丈夫。音楽だけで気持ちはちゃんと伝わると思うんです。韓国に旅行に来た時に、僕の音楽をBGMにして聴いてもらえたら、きっとマッチするはず。いつか直接行ってライブができる日が楽しみです。

Q. 残りの2025年の活動予定も教えてください

ショートフォームコンテンツに力を入れていきたいと思ってます。性格的にチャレンジ系は頻繁にできないかもしれないけど、必要なら挑戦する気持ちもあります。無理にやるんじゃなくて、本当に楽しめるやり方で取り組みたいですね。特にショートフォームは海外のファンにも届きやすいので、英語字幕なども積極的に入れて、自然にコミュニケーションできる場にしたいと思っています。小さなことから少しずつ、やっていきます!



Q. 最後に、“名言コレクター”として、最近お気に入りの名言を使ってKittoの読者にメッセージを!

映画『리바운드(REBOUND)』で、「バスケットをやっていると、シュートが入らないことのほうが多い。でもその瞬間、努力次第で再びチャンスがやってくる。それが“リバウンド”だ。」というセリフがあるんです。
今の僕の状況にぴったりだなって感じました。音楽も、ずっと上手くいくわけじゃない。でも、たとえ失敗しても、もう一度チャンスを掴みにいく。その“リバウンド”をしっかり取れるように。怖がらずに、もう一回チャレンジしていきたい。Kitto(きっと)必ず、いい音楽を届けます!

 


Editor : Hwang Hye Jin, Mori Chihiro, Lee Eo Jin, Kim Ga Eun

Photographer : Wang Seung Hyun

Translation : Aono Rudia

 

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