
Forever Young
SF9のインソン、ジェユン、ユテヤンが描く「青春」という名のファンタジー。
✦ ユテヤンさんは、今日の撮影のために万全の準備をしてきたそうですね。
ユテヤン:昨日は一日中キャベツだけを食べていました。キャベツは満腹感があるのにカロリーが低いんですよ。撮影前にむくみを避けたくて、塩分のある食べ物は一切口にしませんでした。最近は健康管理のために、野菜をたくさん摂るように心がけています
✦ ユテヤンさん流キャベツ料理のコツがあれば教えてください。
ユテヤン:キャベツを蒸して、サムジャンやスリラチャソースをつけて食べたり、ご飯や鶏の胸肉と一緒に食べたりしています。大事な予定がある時は食事にも気を遣うようにしていて、今回の撮影を前に4日間連続でこのメニューを続けました。
✦ 季節の変わり目ということもあり、今日の私服スタイルは三者三様ですね。最近のTMI(ささいな情報)を教えてください。
インソン:健康管理のために、欠かさず摂っているものがあります。喉の調子が天気に左右されるので、最近健康診断を受けたらビタミンDが不足していることがわかって、今はしっかり摂るようにしています。それから漢方薬も飲んでいて、家では加湿器を長時間つけているので、帰宅するとまるで熱帯雨林にいるみたいです。サウナにもよく行きますね。
ジェユン:僕はもともと寒がりなんです。暖かさを感じないとすぐダウンジャケットを着ちゃいます。昨日までも着ていたんですが、今日ようやく脱げました。寒さにはかなり敏感で、少しでもゾクッとしたら寝る前に必ず風邪薬を飲むようにしています。
ユテヤン:よく散歩したり自転車に乗ったりするんですが、最近はそのときに感じる寒さが日によって全然違うんです。お昼は暑いのに、日が沈むと急に寒くなって、天気に振り回される感じですね。なので、ジャケットをバッグに入れて持ち歩いています。

トップス NONNATIVE
✦ ユテヤンさん、今着ていらっしゃる服そのままで撮影してもいいくらい素敵です。普段からそんなにオシャレなんですか?
ユテヤン:最近はスタイリングにすごく気を遣うようになりました。今年に入ってから大きく変わった点ですね。以前はほとんどジャージで過ごしていたんですが、今はスケジュール以外の時もちゃんとした格好をするようにしています。誰かに見せるためじゃなくて、準備ができていない状態で外に出ると、自信がなくなってしまう気がして。前はジャケットと中の服が合っていなくても気にせず着ていましたが、今はバッグの色まで洋服に合わせてコーディネートしています。今日はバッグを持ってきていないんです。このスタイルには合わないと思って、代わりにポケットに携帯の充電器だけ入れてきました。
✦ インソンさんとジェユンさん、今年に入ってから変わったことはありますか?
インソン:物事を複雑に考えないようにしています。これまでは思っていた以上に考えすぎに生きてきたな、と感じるようになって。明確な目標を立てて、それに届かないと自分に限界を感じてしまう気がしていたんです。だからそういった複雑な考えや目標を手放しました。『今日できることの中に楽しみを見つける方が早いんじゃないか』、『周りの人にもう一度目を向けるのが大切なんじゃないか』と思うようになって、今はそんな風に過ごしています。」
ジェユン:僕は去年の9月に除隊して、今は除隊から半年以上が経ちました。軍隊で身につけた良い習慣を続けるようにしています。以前は生活にこれといったルーティンもなく、オンとオフの区別も曖昧だったんですが、今は『SF9のジェユン』として仕事をするオンの時間と、『人間イ・ジェユン』として過ごすオフの時間をはっきり分けるようにしています。
✦ ジェユンさんの「オン」と「オフ」は、どんなふうに違うんですか?
ジェユン:オフの時は、何も考えないようにしています。インソン兄さんと似ていると思うんですが、自分の中で繋がっている思考の糸をすべて切ってしまうんです。まるで電池が切れた状態になる。それが僕にとっての“充電”なんです。充電しないとしんどくなるっていうことを、軍隊で気づきました。これまでは休息が必要だっていう感覚もなくて、身体が出しているサインにも気づけなかったです。でも軍隊では“休むこと”の大切さを強く実感しました。どんなに忙しくても、自分自身に戻る時間は必要なんだと思います。
✦ では、新しくできたルーティンなどはありますか?
ジェユン:朝は必ずストレッチして、散歩に出かけるようにしています。寝るときは加湿器をつけて、遮光カーテンを引いて、ムードライトも消して、光がまったくない状態を作ります。以前は暗すぎると静かすぎて怖かったので、ムードライトをつけていたんですが、今は完全に暗い方がぐっすり眠れるようになりました。

デニムパンツ BALENCIAGA
ベルト ILL ONE EIGHTY
シューズ JOSEPHT
✦ 最近ChatGPTが話題ですが、使ってみたことはありますか?
ジェユン:(急に真剣な表情で)僕は個人的にChatGPTって…遠い未来に僕たちを飲み込んでしまう存在になる気がして、ちょっと慎重になっちゃいますね。
ユテヤン: 「Monday」という新しい機能が追加されたと聞いて、最近またChatGPTをインストールしました。ChatGPTに対していろんな懸念もあるけれど、最終的には良い方向に進むと信じています。今、誰もがスマホを使っているように、10年後にはみんながChatGPTを使っている気がします。
インソン:メンバーの中ではテヤンが一番新しい技術に敏感で、自分でも試してみるのが好きなんです。
ジェユン:テクノロジーや最新ガジェットに関しても、一番吸収が早いタイプですね。
✦ ユテヤンさんはChatGPTをどんなふうに活用しているんですか?
ユテヤン:最近、英語の勉強を改めて始めたんです。勉強していて分からないことがあれば、ChatGPTに質問しています。例えば、ある単語の前に「the」が付くかどうかとか。AI英会話アプリも課金して使っています。毎晩12時になるとアラームが鳴るように設定していて、アラームが鳴らないと忘れちゃうので、ちょっと面倒でもアラームが鳴ったら「やらなきゃ」って取り組むようにしています。
✦ 新しいお菓子を試すのが趣味のジェユンさん、最近のおすすめは?
ジェユン: 「눈을감자(ヌヌルカムジャ)」っていうポテトスナックのチリチーズフライ味が新しく出て、それにハマってます。新しいお菓子を探し回るというより、お菓子が好きなので出かけた時に見かけると買っちゃう感じですね。パッケージデザインに惹かれることが多いです。
✦ 可愛いパッケージに惹かれるんですか?
ジェユン:いえ、パッケージが自分の食欲をそそるかどうかがポイントです。「このイラストみたいなお菓子が食べたいな」と思わせてくれるかどうかですね。

ジャケット STU
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デニムパンツ ACNE STUDIOS
✦ 今日のTMI(どうでもいいけど伝えたい情報)は?
ジェユン:朝も昼も食べてないんですよ。空腹の状態って好きじゃないんですけど、今日はたまたまそうなっちゃいました。
✦ SF9の活動と並行して、ミュージカルにも挑戦されている皆さん。俳優として、ミュージカルの魅力はどこにあると思いますか?
ジェユン:ミュージカルは、自分の声がそのまま届く“リアル”な場です。いわゆる生放送ですね。舞台の上で出る表情や、会場全体の空気感がとても心地良くて。お客さんにとっても、舞台が“生きている”ように感じられると思います。同じ作品でも共演する俳優さんが違えば毎回違った雰囲気になるのも、魅力のひとつです。
✦ ライブだからこその緊張感がありそうですが、それも楽しめるタイプですか?
インソン:パフォーマンスに限らず、日常生活でも緊張するのはみんな同じじゃないでしょうか?このインタビューの前も、お互いを全く知らない状態でしたし、記者の方もどんな質問をするか緊張されていたと思いますし、僕もどう答えたらいいかで緊張していました。
✦ 今も緊張していますか?
インソン:そうですね。生きていて緊張しない人っているのかなって。でも、努力次第である程度は克服できるものなんだと気づきました。実は僕、完全に外向的な性格ではないんです。今の自分は、仕事をするために努力して形作られてきた部分が多くて。自分は生まれつき器用なタイプではないと思っているので、反復と練習で緊張を乗り越えてきました。セリフも何度も何度も繰り返して覚えるうちに、少しずつ緊張が和らいでくるんです。
ジェユン:ミュージカルの時は、自分一人が舞台に落とされるような感覚になります。だからこそ、ミスを最小限に抑えるための自分なりのルーティンを作るようにしています。喉のケアもそのひとつで、毎日同じルーティンを繰り返して、ちょっとでも体調の変化があればすぐに気づいて対処します。「自分自身を守る」という意識でやっています。『こう準備すればミスしない』っていう自分への信頼ができてきました。舞台でミスすることもあるかもしれませんが、それもなるべく減らせるようにしています。
ユテヤン:ミュージカルは、舞台に立つ人間としての自分をさらに成長させてくれる場所です。舞台に対する責任感も芽生えるし、スキル面でも進化できて、考え方の幅も広がります。何より一番の魅力は、自分のエネルギーがお客さんに伝わるのを、自分自身が感じられるところ。舞台に没頭しているとき、客席の反応が肌で感じられて、そんな繊細な空気の流れを感じるからこそ、自分もより集中しようという気持ちになります。

トップス JOHNLAWRENCESULLIVAN
ネクタイ DIVEIN
デニムパンツ ACNE STUDIOS
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シューズ YASE
✦ 「あの役もやってみたかったな」と思う、他のメンバーの役はありますか?
インソン:その役を演じた本人が一番その役にふさわしかったと思っています。仮に僕が他の誰かの役をやっていたとしても、その半分も表現できなかったかもしれません。性格と反対の役をうまく演じる俳優もいますが、大抵は自分に少しでも似ている役の方がしっくりくるんですよね。今、僕が出演しているミュージカル『君の結婚式』のウヨンというキャラクターは、素直で、純粋で、ピュアな性格なんですが、ほかのメンバーが演じてもきっとよく似合ったと思います。僕が出せなかった魅力を、それぞれの個性で表現できたかもしれません。
✦ ところで、インソンさんがミュージカル『君の結婚式』でウヨン役を演じることになった一番の理由は何でしょうか?
インソン:ただ、良いタイミングに恵まれただけです。『君の結婚式』の中でも「恋はタイミングだ」というセリフがあるのですが、本当にその通りで、この役に出会うべきタイミングだったのかなと思っています。
✦ ミュージカル『君の結婚式』のファン・ウヨンとインソンさんのシンクロ率はどれくらいですか?
インソン:100%と言ってしまうと、ちょっと嘘っぽいですよね。でも、どんな役でもどこかしら自分と似ている部分はあるものです。ウヨンは、静かなタイプのスンヒを笑わせたくて、くだらない冗談を言ったり、アイディアを出したりするキャラクターなんですが、そのあたりは自分とも似ていると思います。撮影現場が静かだと、つい場を和ませようと冗談を言ってしまうんです(笑)。
✦ 今日も場を盛り上げてくれましたが、それは自然と? それとも責任感からでしょうか?
インソン:新しい場所では、必ず空気を和ませようとします。仕事中に「この雰囲気なら、こうしたほうがいいかな」と考えることが多いんです。場が重く沈んでいると、自然と気を配るようになります。以前はプレッシャーに感じることもありましたが、最近は黙っていることも増えましたね。

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デニムパンツ BALENCIAGA
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✦ 『君の結婚式』でインソンさんが演じるウヨンは、相手を10年間想い続ける役ですが、10年続けて好きだったもの、または続けていることはありますか?
インソン:挑戦”を10年続けてきたように思います。成人するまではこの世界について何も知らなかったし、専攻も全然違ったんです。まるで人がひとり丸ごと変わるような経験でした。新しいコンセプト、新しいアルバム、バラエティ番組、ライブ、ミュージカル――どれも挑戦の連続でした。こうして新しい人に出会うことも、また挑戦です。そんなふうに10年やってこられたから、もっと挑戦してもいいんじゃないかなと思えるようになりました。これからの挑戦も楽しみです。
✦ ストレスを感じながらも、挑戦を楽しんでいるんですね。
インソン:そうですね。でも最近は、「ほどよく挑戦するのもカッコいいことかもしれない」と思うようになりました。昔はただがむしゃらにやっていたけれど、それが必ずしも正解じゃないと気づいて。今は、自分ができる範囲でしっかりとやれることを選ぶのが、賢い生き方かもしれないと思っています。
✦ ジェユンさんが出演しているミュージカル『ドリアン・グレイ』のドリアン・グレイとご自身のシンクロ率は?
ジェユン:『ドリアン・グレイ』は純粋で清らかな魂を持ちながらも、快楽に溺れて堕落していく人物です。その純粋さは、現代の若者の中でも特にまっすぐで透明感があるようなキャラクターですね。正直、自分とはあまり似ていないので、最初は表現がとても難しくて大変でした。でも、毎回演じるたびに新たな発見があります。
インソン:だからこそ、むしろリアルに演じられるのかもね。
ジェユン:そうなんです。慣れよりも新鮮さの方が大きい役です。公演が終わったときにどんな気持ちになっているか、今から楽しみです。今はとにかく、伝えたいものをきちんと表現しようと集中しています。
✦ ユテヤンさんが出演中のミュージカル『ブラッディ・ラブ』についてのエピソードも教えてください。
ユテヤン:今回は先輩の俳優さんたちがたくさんいらっしゃって、成長したくて、自分から先輩方の楽屋にもよく伺いましたし、ご飯のときも隣に座っていろいろ質問させてもらいました。そういう時間がとてもありがたかったです。先輩と同じ舞台に立つと、まるでリアルタイムでレッスンを受けているような感覚になります。劇中では悪役としてセリフを交わすのですが、目線や表情から「今この感情をあなたに伝えてるんだ、さあ受け取って」といったエネルギーを感じるんです。その思いをしっかり受け止めて、僕も集中して演じるようにしていました。
✦ SF9のYouTubeにアップされたミュージカル『ブラッディ・ラブ』のビハインド映像で、「今回は歌より演技に一番気を使った」と話していましたね。
ユテヤン: 『ブラッディ・ラブ』を通して、役の比重も大切だけれど、たとえ一度の登場でも、どれだけ集中してその瞬間を演じるかがすごく大切だと気づかされました。ミュージカル俳優はただ歌がうまいだけではダメで、その歌を“なぜ”歌うのかを観客に伝える必要があるんです。
ステージ上でただ歌うだけの俳優と、その歌の意味を込めて歌う俳優とでは、響き方がまったく違うんですよね。僕自身、いろんな作品を観に行く観客でもあるので、そういう違いには敏感です。「歌うまいな」で終わるのか、「このキャラクター、心が痛いな」と思わせるかは、演じる側の表現力にかかっている。
「キャラクターの感情が伝わってきた」「役が切なかった」と言ってもらえるのが嬉しいんです。観客が物語に入り込めたということですから。だから今回は、歌よりも演技に重点を置きました。

シューズ ZARA
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✦ インソンさんの『君の結婚式』とジェユンさんの『ドリアン・グレイ』、千秋楽の日が同じだったそうですね。
インソン:劇場も近いんですよ。どちらも大学路(テハンノ)でやってるので、美味しいお店がたくさんあって。
ジェユン:だから近いうちに会って、一緒にチキンでも食べようって話してます(笑)。
✦ 千秋楽の記念に、ささやかな夏の計画を聞かせてください。
ジェユン:かっこよく泳げるようになりたくて、最近は水泳を習おうかと考えてます。水泳って体力づくりにも良いらしいので。
インソン:旅行に行きたいですね。みんな口では「旅行行きたい」ってよく言うけど、このままだと本当に行けなくなりそうで(笑)。計画も立てずにふらっと出かけるのも、僕にとっては新しい挑戦になりそう。これまで誰かに誘われて出かけるタイプだったけど、今は「自分から動かないと行けないんだな」って思うようになりました。
✦ 行ってみたい場所はありますか?
インソン:どこでもいいから行きたいです。海も見たいし。この前ジェユンが釜山に行ってたけど、僕も行きたくなりました。大学生のときに行った釜山がすごく良かったんですよ。何がよかったかというと、次の日のスケジュールが全くなくて(笑)。目の前には海、そして海辺に並ぶ刺身屋さん――あの幸せな感覚が忘れられません。
それ以来、ちゃんとした旅行ってしてないので、余計に印象に残ってるんだと思います。最近行ったジャカルタも良かったですよ。メンバーと一緒にプールに入ったり、近くのショッピングモールに出かけたり。もう2日くらい滞在したかったですね。男だけの旅行だと、写真とか撮るのがちょっと面倒に感じるけど、やっぱり撮っておいたほうが良いなって思いました。あ、タイもお仕事で行ったことがあるんですけど、あそこも一週間くらい余裕を持って滞在したかったです。
✦ 海外スケジュールのとき、自由時間があればみんなで行動するんですか?
ジェユン:一人だと怖いんです。
インソン:あと、ちょっと寂しいよね。
ジェユン:みんなで行けばエピソードも増えるし。
✦ 一人旅をしたことは?
ジェユン:ないです。一度も。
インソン:僕がした一番の旅は…軍隊時代に、忠清南道の鶏龍(ケリョン)からソウルの蚕室(チャムシル)まで行ったことですかね(笑)。

トップス NONNATIVE
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ベルト MARTINE ROSE
✦ ユテヤンさんはこの夏、どこに行きたいですか?
ユテヤン:現実的に考えると、日本ですね。日本語もある程度わかるし、何度か行ったことがあるので親しみがあります。あ、バンコクも行きたいです。メンバーは知らないと思うけど、2017年か2019年くらいに、バンコクでのスケジュールが終わったあと、半日だけ自由時間があって。そのとき映画に出てきたお寺が見たくて、交通ラッシュを乗り越えて一人で探しに行ったんです。
映画の中で見たきれいな景色が、実際にどんなふうなのか確かめたかったし、そこでどんな気持ちになるのか体験してみたくて。あのときの記憶が、僕にとっての“ロマン”のひとつです。今思い出しても、もう一度行ってみたくなります。どんなに忙しくても、少し無理をしてでもロマンを探しに行くことが、人生には必要だと思うんです。
ロマンって、現実をちゃんと見つめること。そしてその現実が、自分の満足や感情につながっている。人生を豊かにするには、ロマンとウィットが不可欠だと思っています。
✦ ロマンを守るためにどんな努力をしていますか?
ユテヤン:大げさなことはできませんが、好きな音楽が流れる場所に行くとか、風に当たりたい、日差しを浴びたいと思ったら、何も考えずに外に出て歩いたりしています。それだけでも、ロマンは十分に感じられるものです。
✦ ウィットはどうですか?
ユテヤン:ウィットは…なくても生きてはいけるけど、ないと物足りない。ウィットがない人生って、塩をふっていないステーキみたいなもの。ウィットは、日常の隙間に差し込む“余白”のようなものだと思うんです。人生には、そういう余裕が必要ですよね。
✦ ジェユンさんにとって、人生においてなくてはならないものは何ですか?
ジェユン:FANTASY(※ファンの名称)です。
✦ インソンさんとテヤンさんにとって、我慢できないことは何ですか?
インソン:職業柄、常に新しい挑戦をしてレベルアップし続けなければならないんですが、いくら努力しても限界を越えられないと感じるときは、本当に辛かったです。昔は「頑張れば越えられる」と信じていました。でも最近は、努力しても越えられない壁もあるということを認められるようになってきて。時には限界を受け入れることも美しいことなんだと感じます。そしてある瞬間、ふっとその壁を乗り越えられることもあるから不思議ですよね。
ユテヤン:僕にとっては“自由”ですね。
✦ 今年でSF9はデビュー10年目、そして来年はいよいよデビュー10周年ですね。今年の目標を教えてください。
ジェユン:健康です。僕たち自身もそうですが、ファンの皆さんがこれからも一緒に歩んでいくために、まず必要なのは健康。健康を守って、次のステップに進みたいです。
インソン:FANTASYにたくさん会って、新しい喜びを届けることが一番の目標です。そして最近「長く続けることが大きな武器になるんだ」としみじみ感じるようになりました。今回のアルバムも本当に楽しく準備できたので、「行けるところまで、ずっとやってみよう」と思っています。それが僕の目標であり、チーム全体の目標でもあると思います。
ユテヤン:今年の目標は、ファンの皆さんとたくさん会うこと。それから、英語の勉強をもっと頑張ってみたいです。
✦ ユテヤンさんは英語の勉強をするとき、日本語と同じようにChatGPTを使っていますか?
ユテヤン:日本語はある程度できるので、ChatGPTを使わなくても大丈夫です。

✦ インソンさんとジェユンさんも日本語が得意ですよね?
インソン:テヤンに比べたら、僕たちはまだまだ一生懸命勉強しなきゃですね。
✦ 日本語の単語を使って、FANTASYに向けてメッセージを“暗号”のように送ってください。
ジェユン:「りゆう(理由)」です。
インソン:ありふれていなくて、最高に素敵な言葉がいいな。“魂”のような、自分を生み出してくれた存在。
ユテヤン:それって、ママのことじゃない?
インソン:もちろん、FANTASYはもう一人のママですよ。僕の心を熱くさせてくれる、人生で一番感謝すべき存在なんです。
✦ ユテヤンさんは今年初めてファンと一緒に誕生日パーティーをしましたよね。今後ファンと一緒にやってみたいことはありますか?
ユテヤン:実はイベント感覚でカフェで小さくやるつもりだったんですが、気づけばステージのような形になっていました。ファンに新しい姿を見せたいという気持ちもありますが、最近はFANTASYの“日常”に興味が湧いてきていて。偶然を装って出会うようなYouTubeの番組みたいに、間接的でもFANTASYの生活に入り込んでみたいです。.
ジェユン:僕もFANTASYと公式な誕生日パーティーをやったことがないので、今度はFANTASYを僕から招待して、一緒に誕生日を過ごしてみたいです。ファンが開いてくれたカフェには時々行ってたんですが、今度は僕から皆さんを迎えたいですね。
インソン:僕の人生に、これからもずっと一緒にいてほしいです。欲張りかもしれないけど、たくさんは望みません。無理のない範囲で、僕の人生の一部として、長く一緒にいてくれたらうれしいです。僕の人生を一緒に歩んできた人たちだから。気負わず、ただ“ずっとそのままで”いてくれたら、それだけで幸せです。

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✦ 今日の撮影テーマは“青春”でした。皆さんにとって青春とは?
インソン:僕にとっての青春は、SF9です。人生で経験できないようなことをSF9のメンバーと一緒にやってきたから。青春って、若いときだけのものじゃなくて、一生楽しめばいいと思うんです。
ジェユン:青春は誰にとっても“今この瞬間”じゃないでしょうか。流行語みたいになってるけど、すごく共感しています。
ユテヤン:僕は、純粋さを失わない時期だと思っています。何かに対して情熱と純粋な気持ちを持てる瞬間、それが青春なのかなって。だからこそ、その気持ちを忘れないようにしたいです。今ちょうどSF9のコンサートを準備中なんですが、僕が率先してメンバーを引っ張っていこうと思ってます。以前は自然とそういう役割をやっていたんですが、最近は結果ばかりを気にして動けなくなっていた気がして。なので今回は、結果や見返りに関係なく「やる」と決めたんです。昔どうしてリードしていたのか、自分でも思い出しながら。
✦ お互いの青春を応援する意味で、贈り物をするとしたら何をプレゼントしたいですか?
インソン:責任を持って旅行をプレゼントしたいですね。旅行なら最低1週間は行きたいです。6泊7日のスケジュールで。3人とも食べることが好きだから、美味しいものを食べに行きたいですね。今すぐでもチケットを予約して済州島やバンコクに行きたいくらい.
ジェユン:僕は豪快に“牛肉”をプレゼントしたいです。食べて元気出してもらえるように。
ユテヤン:僕はヒョンたちに“僕の愛”をプレゼントします(笑)。
✦ 最後に、FANTASYにおすすめしたい夏休みにぴったりのBGMを教えてください。
インソン:ルーノ・マーズとレディー・ガガが歌った『Die With A Smile』。今日スタイリングしながら聴いていたんですが、時々感情に深く響く曲に出会うことってありますよね。今日はこの曲がまさにそうでした。元々ブルーノ・マーズが大好きなんです。
ジェユン:涼しくなれるように、SF9の『SCREAM』。
インソン:名曲だね、名曲。
ジェユン:それと、SF9の『Don’t Worry, Be Happy』もぜひ。
ユテヤン:僕はオアシスの『Wonderwall』。あと、さっき答えられなかった質問がひとつあります。僕にとってFANTASYとは何か…考えてみたんですが、ちょっと照れくさいけど、3つの言葉に集約されます。「水」、「空気」、「日差し」。日本語で言うと「Mizu」「Kūki」「Hizashi」です。
Editor : Kang Mee Sun
Photographer : Bang Kyu Hyeong
Hair : Jo Mi Yeon
Make up : Kim Bu Sung
Stylist : Kxxdonghyun
Kitto : Hwang Hye Jin, Mori Chihiro, Lee Eo Jin, Kim Ga Eun
Translation : Aono Rudeya
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