

── 今日の撮影の集合時間は午前10時でしたね。年齢や性別を問わず、午前10時にマガジンの撮影のスケジュールを入れる俳優はあまり多くない気がします。普段からそんなに早起きな生活をしているんですか?
私にとって午前10時はそれほど早い時間ではないですね。普段は8時半から9時くらいには起きています。
── とはいえ、撮り下ろし撮影の日は顔のむくみをはじめ、コンディションを考慮しなければならない日じゃないですか。
そうですね(笑) でも、会社が時間を決めてくれたので、「はい、わかりました」と言って来ただけなんです。基本的に言われたことはそのまま受け入れるタイプなので、「この時間に撮影ですが、大丈夫ですか?」と聞かれたら、「はい」と答えます。特に問題はないと思いました。
── 今日一緒に撮影したカメラマンが、撮影後に「ジナさんがポーズをとるのが上手くて、撮影がスムーズだった」と話していましたよ。
私はヨガやいろいろな運動をしているので、体の柔軟性を鍛えているんです。普段から体を動かすのが好きなので、今日の撮影でもより多様なポーズに挑戦しました。カメラマンさんがとてもユーモアのある方だったので、笑ったり、ふざけたりしながら楽しく撮影できました。
── 特にカチューシャをつけたカットが印象的でした。カチューシャと駆け引きをしているような雰囲気が魅力的でしたが、撮影のときはどんなことを考えていましたか?
カチューシャが落ちないかとドキドキしていたと思います(笑) 「動いたらこのカチューシャが落ちるかな?」「どう動けば落ちないかな?」そんなことを考えていました。

── 新年を迎えた今の気持ちはいかがですか?
映画『言えない秘密』の公開とともに新年を迎えたので、よりワクワクしています。作品への期待を抱きながら新しい年を迎えましたし、公開後も多くの方々が良い感想を聞かせてくださるので、毎日気分よく過ごしています。
映画の公開自体が久しぶりなので、舞台挨拶をするのも久しぶりでワクワクしますね。俳優はファンの皆さんと直接触れ合う機会が多くないのですが、舞台挨拶を通じてファンの熱気や感情を共有できるのが嬉しいです。
── 映画『言えない秘密』でスクリーンいっぱいに笑顔のシーンが映し出されたとき、「わあ!」と思いました。笑ったときの口が大きなハートの形になっていましたよ。
(目を丸くしながら) 私の口の形、ハートなんですか?
── 映画の序盤で満面の笑みを浮かべたときです。
笑い方もキャラクターによって変わります。口を大きく開けて笑うこともあれば、恥ずかしそうに微笑むこともあります。キャラクターによって違いますね。おっしゃったそのシーンでは、観客が息をのむほどの笑顔を見せる必要があったので、目の輝きも増して潤ませて、口角もしっかり上げました(笑)
── だから今日もその笑顔が見られるのではと、密かに期待していました。
今日はかなり雰囲気があって、重厚な表情を意識しましたね。
── 新年を迎えるたびに、毎年続けているルーティンはありますか?
特に決まったルーティンはありませんが…あ、去年は「遅起き」に挑戦しました。いつも早起きしすぎて、「一日をフルに活用して働かなければならない」という強迫観念を感じていたんです。
でも最近は、早起きして早く寝るようにしようと思っています。日が出ている間に活動して、日が沈んだら自然に眠るという感じですね。舞台挨拶のスケジュールの影響で、計画を半ば強制的に実践しているのですが、むしろもっと早起きしてもいいかなと思うようになりました。早起きして本を読んだり、音楽を聴いたりしながら、去年とは違うルーティンを試してみようと思っています。
── どんなきっかけでルーティンを変えようと思ったのですか?
ふと「自分は世の中のことをあまり知らないな」と思ったんです。年齢を重ねるにつれて、「そろそろ世の中の流れをきちんと把握しながら生きるべきじゃないか」と考えるようになりました。あるとき、「自分は本当に世の中の流れを把握できているのか?」と疑問に思ったんです。そこで新聞の購読を始めました。
世の中の変化のスピードがあまりにも速くて、午後になると午前のニュースとはまた違う話題になっているじゃないですか。だから新聞は必ず朝に読むようにしています。
趣味として新聞や本を読むようになったら、スマホを使う時間がぐっと減りました。以前は午後になるとスマホのバッテリーがなくなってモバイルバッテリーが必須でしたが、最近は午後になってもバッテリーが残っているんですよ。そんなふうに少しずつ習慣を変えているところです。

── インスタグラムを見たら、ランニングも趣味にされているんですね。
たまたま仲の良い写真家さんが「一緒に走ってみない?」と誘ってくれたので、スケジュールがない日曜日に走るようになりました。これまでは一人で楽しむ趣味が多かったのですが、グループで一緒にする趣味ができました。
ただ走るのではなく、一緒に走ること自体が目的になって、お互い励まし合いながらシナジーを生んでいます。もともと登山や運動が好きで、特に下半身を使う運動が得意なので、ランニングにもすぐに慣れましたね。
── 一人で楽しむ趣味と、みんなで楽しむ運動では感じ方が違いそうですね。
一人で運動すると、「成長しなければならない」という意識が生まれて、自分の状態を確認しては自分を追い込んでしまうことが多いです。でも、みんなでやる運動では自分を追い込むことはありません。
むしろ一緒にいる人を応援し、待ってあげる気持ちになります。それに、自分がしんどいときは、誰かがその負担を分けてくれる感じがするので、精神的にもいいですね。去年までは一人の時間を大切にしていましたが、今年は周りの人たちと一緒に過ごすことに興味が湧いています。
── 毎年、目標を立てるタイプですか?
特にそういうわけではありません。理由もなく、突然興味を持つことがあると、習慣を変えたり、新しい趣味を始めたりします。今の習慣や趣味も新年だから始めたわけではなく、昨年の冬から急に興味を持ち、今まで続いているものです。ランニングも昨年の10月から始めましたし、読書を続け始めてからもう2年ぐらいになると思います。
そうして続けていることを維持する方で、年始だからといって特別な計画を立てたりはしません。それは、その時だけで終わってしまうからです。だから、できるだけ特別な日には何かをしようという考えはしません。むしろ、何かに夢中になると、それに合わせて新しいものを見つける方です。
── 映画『言えない秘密』が公開されましたが、3年前に撮影された作品ですよね。久しぶりにスクリーンで当時の姿を見て、いかがでしたか?
撮影の時も「幼く見えなきゃ」と心配していました。年齢を重ねるたびに、自分に満足できなくなるんですよね。今回も自分の姿を見て、「やっぱりあの頃は若かったな」と思いました。でも最近、映画『サブスタンス』を観て、「今が一番若いんだ」「今この若い時間をしっかり楽しんで、自分をもっと大切にしなきゃ」と感じるようになりました。
撮影当時も現場の雰囲気がすごく良かったのですが、今回の公開をきっかけに監督や当時の仲間たちと再会し、楽しく話せたことで、あの頃の思い出がよみがえってきました。

── 映画の序盤、ド・ギョンスさんと歩く紅葉の道がとても美しかったですね。
本当にきれいですよね。あれは潭陽(タミャン)という地域で撮影しました。韓国の全羅道の方で撮影したのですが、紅葉もきれいに色づいていて、ソウルより寒くなくて過ごしやすかったです。
── 久しぶりに体験したキャンパスライフはいかがでしたか?
私は大学生活をそれほど長く送ったわけではないんです。キャンパスカップル(韓国ではCCと呼ぶ)も経験したことがなくて。この映画を通して、「二人だけでできる素朴でささやかなデートがたくさんあるんだな」と気づきました。
「美味しいものを食べるか、映画を見るくらいしかないんじゃない?」と思っていましたが、一緒に堤防の道を歩いたり、自転車デートをしたり、好きな音楽を聴いたりと、小さなことだけでも十分に幸せなデートができるんだと実感しました。
── 『言えない秘密』はタイムスリップをテーマにした映画ですが、もしタイムスリップできるなら、どの時代に行って何をしてみたいですか?
どこかの時代に行って、その様子をただ静かに眺めるのはいいですが、何かをしたいとは思いません。もし過去に戻って何かを変えてしまったら、今の自分が自分ではなくなってしまう気がするので。だから、ただ静かに見守るだけならいいかもしれません。
── 行ってみたい時代はありますか?
子どもの頃ですね。社会に出る前、深刻な悩みもなかった幼い頃。理由もなく小さなことで笑ったり泣いたりしていた純粋な顔を見れば、癒される気がします。それが一番やってみたいことですね。
── 未来は気になりませんか?
未来にも行けるんですか?うーん…でも未来には行きたくないですね。未来を知ってしまうと、人生の楽しみがなくなる気がしますし、結果が決まっていたら、それに合わせて生きることになりそうなので。だから未来は絶対に見たくないです。
── 何気ない言葉の中に、強さや確信が感じられます。
どんどん頑固になっていってるのかもしれません(笑)

── 今だから話せる、撮影当時の印象的なエピソードがあれば教えてください。
最近、すっかり忘れていたフィルムを見つけたんです。撮影当時、フィルムカメラにハマっていて、よく写真を撮っていました。最近はフィルム写真を現像すると、スキャンした画像データをメールで送ってもらえるので、撮影当時の写真をみんなに共有したんです。そしたら、みんなすごく喜んでくれて、なんだかほっこりしました。写真を見ていると、撮影のために作られたセットではなく、本当にその時代を生きていたように感じられて。「もっと写真を撮っておけばよかったな」と後悔しましたね。
昨年はあまり写真を撮れなかったので、日常を写真に残すのって大事だなと改めて思いました。あ、撮影中はピアノの練習にどっぷりハマっていましたね。道端でピアノを見つけるとすぐに弾きたくなって、カフェでもピアノがあって周りに人がいなければ、ピアノに夢中になって飛びついていました(笑)
── 撮影のために自宅にピアノを置いたという記事を見ましたが、今も家にありますか?
ピアノ演奏の撮影が終わってすぐに片付けました(笑) 短期間で曲を仕上げなければならなかったので、宿題のように感じてしまって。もともとピアノはまったく弾けなかったし、楽譜も読めなかったので、伴奏の音を聞いて覚えて演奏しました。暗記して1曲を弾けるようになったのは達成感がありましたが、それだけ大変な時間でもありましたね。
── 舞台挨拶の写真を見て、ド・ギョンスさんやシン・イェウンさんとの息もぴったりに見えました。お二人の長所の中で、特に見習いたいと思う部分はありますか?
ギョンスさんはとてもマナーが良い方です。言葉で気遣うというよりも、さりげなく、目立たず、自然に周囲に気を配るのが身についているんです。例えば、誰かがティッシュを必要としていそうだと、さっと一番に取り出して渡すような、そういう気遣いがすごいなと思いました。
イェウンはとても正直な人です。時には正直すぎることが負担になることもありますが、彼女の正直さは人をとてもリラックスさせるんです。私は周りを気にして、行動するときに考えすぎてしまうタイプなのですが、そんなイェウンの素直さや愛らしさを見習いたいと思いました。
── もし3人がまた共演するとしたら、どんなジャンルでどんな役柄で共演したいですか?
3人で三兄妹として出てみたいな、と思ったことがあります。
── その場合、1人目は誰でしょう?
やっぱりギョンスさんが長男じゃないでしょうか(笑)
── 理由は?
一番大人っぽくて、落ち着いていて、しっかりしている感じがあるからです。見た目だけで言えばイェウンが末っ子になるでしょうけど、私と二卵性双生児という設定も面白そうですよね。ふざけ合いながら、お兄ちゃんをからかう双子の姉妹というのも楽しいかも。実際、3人でいるときも、私とイェウンが交代でギョンスさんにちょっかいを出して、楽しく過ごしています。

── 今回の映画がジナさんに与えた影響は何ですか?
「映画がなぜ好きになったのか」を考えてみると、私はロマンス映画を見ながら育った世代なんですよね。でも最近はロマンス映画があまり見られなくなってきました。この映画は正統派のロマンスで、愛についてだけの話をしています。私のフィルモグラフィーの中でそんなロマンス映画が一つ残ったというのはとても大きな意味があります。私は映画『ノッティングヒルの恋人』が本当に好きで、1年に2〜3回観るんですが、観るたびに恋愛感情が湧き上がってきます。
── 恋愛感情が湧き上がると言った瞬間、突然目が「キラッ」として、目がすごく大きくなっていましたよ(笑)
その映画を見ると「恋愛がしたい」ではなくて、「愛という感情を感じたい」という気分になります。それがロマンス映画が持っている力だと思います。映画『言えない秘密』を見てそんな感情を感じる人がいてくれたら嬉しいですね。
「今度、勇気を出して告白します」って映画を見て好きな人に告白する決意をしたファンの方たちから手紙やメッセージをもらったことがあり、すごく可愛くて愛らしかったです。だから、そういったロマンス映画に出演できたというのが、私にとって一番大きな意味があります。
── 今年はジナさんのデビュー10周年だそうですね。
あまり数えていなかったので、教えていただいて初めて気づきました。デビューしてから10年経ったとは思わなかったのですが、時間がすごく早く過ぎたなと思います。
でも、俳優という職業には定年がないじゃないですか。会社員だと肩書きや昇進が明確にあるけど、俳優にはそういうものはないんです。セリフを覚えられて健康なら100歳までできるんじゃないかなと思います。何十年も演技をしている先輩たちもたくさんいらっしゃいますし。そのような先輩方を見ていると、私は今やっと新人社員を卒業して、現場が少し見えてきたような気がします。現場は今でも難しいです。
今でも台本を見てもよく分からないことが多いし、勉強しなきゃいけないこともたくさんありますし、現場の雰囲気も毎回違うので、初めて演技をしている気分です。だから、デビュー10年の私は今やっと新人社員を少し卒業したところ、という感じです。10年という数字を数えることも、私にとって特別に感じることではないんですよね。
── 俳優になる前と後で、「俳優」という言葉の重みは同じですか?それとも、もっと重く感じますか?
もっと重くなりました。最初は面白くてかっこいい仕事だと思っていましたが、実際に始めてみると、それが違うことに気づきました。最初に通帳で頂いたギャラを見たとき、すごく怖くなったんです。「私が果たしてこの金額に見合った人間なのか?」と思ったんですよね。もちろん新人だったので、そんなに多くもらったわけではないんですが、それでも「好きなことをしてこのお金をもらう資格があるのか?」という思いがありました。
だから、デビュー当初はギャラをもらう度にすごく怖かったんだと思います。それで外にもあまり出られませんでした。撮影中に怪我をしたり、病気になったりして現場に迷惑をかけてしまうと怖かったからです。
その重みは今でも続いていると思います。今はその重みには慣れてきたというだけで、決してその重みが軽くなったわけではありません。
── その重みを今ではうまく扱えるようになったということですね。
その時は「これをどう持っていけばいいんだ?」と思っていましたが、今は「何とか持っていかなきゃ、落とさずに持っていかなきゃ」という感じです。

── デビューから今まで続けていることはありますか?
運動はずっと続けています。ジムに通って10年ぐらいになりますね。そんなに熱心にやるというよりは、ジムに行く習慣をつけました。「みんなが出勤するように、私もどこかの場所に繰り返し行った方が良いんじゃないか」と思ったんです。
── それなら、出勤のように朝早くジムに行かれるんですか?
いいえ。時間帯はその時々ですが、少なくとも週に3、4回は行っています。ジムでYouTubeを見ながら、ただ歩く程度でも「とりあえず行ってこよう」という気持ちで行っています。
── あるインタビューで「恐れを知らない役者として憶えられたい」とおっしゃっていましたが、今後どんな挑戦をしていきたいですか?
なるべく以前の作品とは違うキャラクターを探すようにしています。まだやっていない役柄が多いので、やっていない役ならどれでも挑戦したいですね。新しい役をやりたいという気持ちもありますし、ジャンル的にも、優しい役だけでなく、悪い役もやってみたいです。
── 放送予定の『アイショッピング』で見せる役も新しい役柄になりそうですね。
アクションをするんですが、そこでも優しいキャラクターです。正義感の強い人物。最近、私は犯罪心理ジャンルの作品を見るのが好きです。
── 「犯罪心理」という言葉を言った時、目がまた「キラッ」としましたね。今日の撮影中もその目をしていた気がします。
実は最後に写真家の方に「目に力を抜いてください」と言われたんです(笑)
役としては、悪を隠している本当の悪役をやってみたいです。誰が見ても悪役のような人が悪役だと、それほど怖くないんですが、悪役だと思わなかったのに悪役だったら、それがすごく怖いんですよね。平凡な中に隠れた悪の方が怖いものですから、そんな役をやってみたいです。
── このインタビューを通じて、悪役に対する俳優さんの意欲が広まって、そんな役にキャスティングされるといいですね。
実現しますよ。アクション作品をやりたいと10年近く言い続けていたら、今回ついにアクション作品をやったんですから。
── ずっと言っていれば実現するって言いますよね。私も言葉の力を信じています。
私も言葉の力を信じています。それなら「悪役をやりたい」「悪役をやるぞ!」という目標を立てようと思います。
── もちろんです。この撮影とインタビューは、世界中の読者にも届きますからね。
ぜひたくさん広めてください。多くの人に知ってもらわないといけません。私が本当に悪い人だということを、すごく悪くてひどい人だということを。「悪役に最適な人間だ」ということを(笑)

── 海外旅行を計画中の場所はありますか?
年末に日本の札幌に行く予定でした。以前、冬に行ったことがあり、初めて一人で行った海外旅行が札幌だったんですよね。確かドラマ「ライフ」の放送後に行ったのだと思います。もう5~6年が経つかもしれません。雪が見たかったし、日本映画「ラブレター」を楽しんだ記憶もあって、「一度行ってみたい」と思って行きました。
その時は一人でバスツアーや美瑛ツアーにも参加し、歩き回って写真を撮ったりしました。その時の札幌での思い出がずっと残っていて、毎年冬になると思い出します。旅行が大好きなので、台北にも行きたいですね。台北はグルメ旅行にぴったりだそうですし、ジーパイやオリジナルのバブルティも飲んで、九份にも行ってみたいです。
── 誰かと一緒に行きたいですか?
旅行は一人で行くのが好きです。
── なぜですか?
ちょっとENTJの特徴があるんですが、他の人の目を気にしてしまうんです。私にとって旅行は「休むこと」を意味しているので、誰かと一緒だと「相手がちゃんとついてきているかな?」と気にしてしまうんですよね。私はエネルギッシュなので、あちこち動き回ってしまうんです。
── 旅行先で1日に1万歩くらい歩くエネルギッシュなタイプですか?
基本的に1日に1万1000歩くらい歩いて、多いときは2万歩から2万2000歩くらい歩いています。活動量が多く、あちこち観て回るので、誰かが一緒だと申し訳なくて楽しめなくて。それで旅行は一人が好きなんです。
── 旅行に行く時、必ず持っていくものはありますか?
スマートフォンとカメラ、あとFUJIFILMのカメラですね。私はFUJIFILMのカメラのファンなんです。フィルムカメラではなく、FUJIFILMのカメラの雰囲気が好きなんです。それと、朝の散歩が好きなのでランニングシューズも持っていきますし、シャワーヘッドも準備します。
── MBTI性格で「パワーJ(計画的な人)」なジナさんが立てた今日の計画は何ですか?
家に帰って洗濯物を畳むことですね。舞台挨拶で5日間も洗濯物が山のようにたまっていて、洗濯物を畳む時間がなかったので、家に帰ったらファンからもらった手紙を読んで、洗濯物も片付けて、家の整理をしないといけないなと思っています。
── 今月の計画は?
舞台挨拶で旧正月に実家に帰れなかったので、家族と時間を過ごしに実家に行こうと思っています。毎月読書をしていますが、2月の間に読み終わらなければならない本があり、今は時間がなくて焦っています。
── 本は一冊をじっくり読むタイプですか?それとも複数冊を同時に読むタイプですか?
複数の本を同時に読みます。そうすることで少しずつ読み進むんですよね。今も6冊同時に読んでいます。面白くないと感じたら、その本を閉じて別の本を読むこともあります。2月の目標としては、1冊は読み終わりたいです。
── 自分を見て「自分らしい」と感じるのはどんな時ですか?
忙しくしている時です。じっとしていられなくて、いつも行ったり来たりしています。何かをしている自分が私らしいと思います。最近、みんなでバスに乗って舞台挨拶に行っているんですが、バスの中でも何かをずっと整理しているんですよ。横から「もう拭くのやめて」とか「もう整理しなくていいよ」と毎日言われています。
── 家の中での活動量もかなり高そうですね。
一度試してみたことがあるんですが、昼食後の確認してみたら、起きてからその時点までで(家の中で)1000歩くらい歩いていました。
── 「俳優ウォン・ジナらしさ」を感じる時はありますか?
「俳優ウォン・ジナらしさ」を感じること、うーん…

── 今回の映画で、自分の演技に満足したシーンはありますか?
映画にはありません。基本的に自分の演技を見て「すごく良かった」と思ったことはないですね。ただ「若い頃の自分をもう一つ残したな」と感じました。こうして毎年作品が増えていくと、その年ごとに変わる自分の姿を映像として残すことができますよね。
フィルモグラフィーを残す俳優として、自分の人生の記録をずっとアーカイブしているような感じです。実際の自分であろうと、そうでなくても、自分の記録を一つ一つ持っていることが大きな利点だと思います。だから、さまざまな姿を残すことが良いと思います。
『地獄が呼んでいる』や『鋼鉄の雨』の時もそうでしたし、今回のドラマ『アイショッピング』も、いつも血だらけで汗だらけで、メイクもほとんどしていない感じだったんですが、そういった姿さえも面白くて、自分のさまざまな顔を見るのが楽しいです。演技力を見るのではなく、自分の多面的な姿を見るのが楽しいということです。
「かっこよかった」と思っても意外とそうではないかもしれませんし、あまりよくないと思っても意外と愛らしく見えることもありますし。
── 作品を終えて、役を抜けるのに時間はかかりませんか?
私は「カット」の瞬間で終わりです。オンとオフが早く切り替わる方なんです。そうしないと感情に没入しすぎて、感情的なシーンを撮影する時に感情をコントロールしていようとしないようにしているんです。
── 俳優10年目を迎えた自分にプレゼントをするとしたら、何をあげますか?
新しい趣味を始めることです。
── また体を動かすような何かでしょうか?
何か体を動かしたいという気持ちはあるんですけど…頭の中に考えがいくつかあって、その中の一つを始めるのではないかなと思います。今回のドラマ『アイショッピング』でアクション演技をしてみて、格闘技や合気道などの武道を習っておけばよかったと思いました。現代舞踊みたいなダンスも習いたいし、言語もずっと学びたいと思っています。いろいろなことを学んでみたいですね。
── ジナさんはいつくたびれると思いますか?
何もできないようにじっとしていろと言われたらくたびれると思います。コロナの期間中が一番大変な時期でした。
── 家でも忙しく動いていますよね?
はい、その時も家で一生懸命室内自転車をこいでいました(笑)

── 韓国ではデビュー10年目を迎えますが、K-カルチャーに馴染みがない海外のファンは、今回の撮り下ろしやKittoを通じてウォン・ジナという俳優を初めて知るかもしれません。海外のファンにはどんなイメージを残したいですか?
韓国のファンが私に抱いている最初のイメージのままでいてほしいです。そのイメージのおかげで今ここまで来ることができたと思っています。小柄だけど強さのある俳優として見てもらえたら嬉しいです。
── 映画『言えない秘密』の舞台挨拶中で、ドラマ『アイショッピング』放送を控えた2025年2月のウォン・ジナはどんな状態ですか?
とてもテンションが高い状態です。でも、いつもそうなんです。常にどんな時でもテンションが高いです。
── 今日撮影したスタッフたちもみんな「エネルギー溢れる俳優」だと言っていましたよ。
そうですね。だから麻酔銃を持ち歩かなければならないと思います(笑)
── 知れば知るほど、誰も予想できないウォン・ジナに出会えた気がします。
今はそれを楽しんでいます。「私がおとなしいと思ったでしょ?」って、からかっているような気分ですね。私は先入観を持たずに生きようとしていますが、どうしても先入観って生まれるみたいです。目で見て感じることは、私が決めるのではなく、見る人が決めるものみたいで。外見で見えるイメージは私のすべてではないので、本当の自分を知ってもらうことがとても大切だと思います。
Editor : Kang Meesun
Photographer : Kim Oi Mil
Hair : Kang Da Hyun(HINAF)
Make up : Park Sun Mi(HINAF)
Kitto:Mori Chihiro, Kim Gaeun, Lee Eojin, Liou Jhe Wei, Hwang Jeongin
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