── ジェチャンさんの2024年を締めくくる気持ちで、「2024年」を思い返すときに浮かぶキーワードを自由に教えてください。
「学び」と「成長」です。
今年はドラマ『我が家 (原題: 우리, 집)』、『遊んでくれる彼女 (原題: 놀아주는 여자)』、『チェックイン漢陽 (原題: 체크인 한양)』と、たくさんのドラマ撮影を行いました。様々な先輩方と共演する中で多くを学びましたし、撮影を重ねるたびに演技の楽しさを見つけることができた一年だったと思います。以前は色々と考え込んでから撮影に臨むことが多かったのですが、今年は「演技ってこんなにも楽しくできるんだ」と気づくことができました。共演する先輩方との息を合わせるのも楽しく、台本を読みながらキャラクターを見つけていく過程も楽しめましたし、その過程が以前よりスムーズになったように思います。現場を楽しみながら充実した撮影ができる方法を、たくさん学ぶことができた一年でしたね。
── 2024年で一番記憶に残っている出来事は何ですか?
うーん···(考え込むジェチャンさん)記憶に残っているのは、やっぱり誕生日ですね。
誕生日の前日にはファンミーティングがありましたし、誕生日当日は家に帰って母が作ってくれたご飯を食べました。実は、もともと誕生日があまり好きではなかったんです。ただ「過ぎていく一日」というくらいに思っていたのですが、去年あたりから誕生日が楽しみになってきたんですよね。
── 誕生日が楽しみになった特別なきっかけがあったんですか?
よくわからないです..ただ好きになったという感じです。家族やファンの皆さん、親しい友人たちがたくさんお祝いしてくれるので、そのおかげでワクワクする気持ちが大きくなったのだと思います。
── ドラマ『チェックイン漢陽』は時代劇ジャンルへの初挑戦ということで、不安も多かったのではないでしょうか?
最初にキャスティングが決まったとき、やはり時代劇ということで、伝統的な時代劇の言葉遣いが心配でした。しかし、監督と話してみると、僕が演じる「コ・スラ」というキャラクターは、伝統的な時代劇のように堅苦しい言葉遣いをする必要はないとのことでした。なので、その点についての負担はかなり軽減されましたね。その代わり、コ・スラは芯の強い性格のキャラクターなので、どうすれば情熱的で勢いのある姿をうまく表現できるかをたくさん考えました。
── ジェチャンさんとコ・スラのシンクロ率はどのくらいだと思いますか?
コ・スラと僕の違いを挙げるとすれば、僕はかなり直感的で即興性のある性格です。どこかに行ったり、何かを買ったりする際も衝動的に行動してしまうのですが、コ・スラは計画的な性格で、「やろう」と決めたことはしっかり勉強し、時間もきっちり守ります。その様子がドラマの中で直接描かれることはありませんが、僕のイメージでは、コ・スラはスケジュール表をしっかり作って勉強したり、食事の時間もきちんと守るタイプだと思っています。そういった点は少し違いますが、それ以外の部分では僕と似ていると感じました。
コ・スラは「必ず成功したい」という強い意志や野心を持ち、自分がやるべきことをしっかり理解し、それを成し遂げるために全力で努力するキャラクターです。僕も、自分がやりたいことや上手くなりたいことに関しては貪欲で情熱的なので、その部分ではコ・スラと似ていると思います。
── 即興的な性格のジェチャンさんですが、計画的なスラを演じることに対してストレスを感じたことはありませんでしたか?
ストレスを感じることはなかったですが、スラは計画的なキャラクターなので、僕も計画的な人間になろうと努力しました。台本の勉強やスラのキャラクター分析も、スラが勉強するように、非常に体系的に進めるようにしました。
── そのように努力した結果、スラとジェチャンさんのギャップは縮まりましたか?
いえ、やはり少し違いました(笑)。結局、元の自分に戻ったという感じです。
── キャラクターを演じていて、特に気に入ったスラの魅力は何でしたか?
スラの魅力は、何事も一生懸命に取り組むところです。しかも、その一生懸命さの中に少し抜けている部分もあって、それがまたスラの可愛いところだと思います。スラは自分では真剣に頑張っているけれど、ちょっとした不器用さや可愛らしさがあって、それがスラの魅力の一つなんです。
── ジェチャンさんは物に名前をつけるのが得意だと聞いています。もし、スラの名前に愛称をつけるとしたら、どんな名前をつけたいですか?
あ、僕は名前をつけるのがシンプルな方なので(笑)。シンプルに「情熱」のコ・スラにしようかなと思います。
── 役を演じると、そのキャラクターの性格や考えが自然に残ることがあると思いますが、ジェチャンさんにとって、スラの姿が今も残っていることはありますか?
役を終えた後、そのキャラクターの特徴を完全に引きずることはありません。僕はキャラクターを作るとき、そのキャラクターの決まっている特徴を除いては、できるだけ自分に近い姿にしようと努力しています。たとえば、スラが熱意に燃えるキャラクターなら、その熱意の部分を除いては、自分に似せるようにしています。だから、作品が終わる頃には、僕とスラの性格が少し似てきているように感じました。
── ドラマ『チェックイン漢陽』の撮影はいつから始めましたか?
今年の4月末か5月初めから撮影が始まりました。多くの場所を訪れて撮影したので、韓国で景色が美しい場所はほとんど行ったと思います。
── その中で特に記憶に残っている場所やおいしい食べ物はありますか?
安東の韓屋村が本当に美しかったです。それと、安東で食べた牛カルビが本当においしかったです。牛カルビのお店は、機会があればまた安東に行って必ず行こうと思っています。
── 撮影を通じて初めて接した漢陽の文化も新鮮だったと思いますが、特に印象的だったことは何ですか?
ドラマの中で、龍天楼で起こるエピソードが印象に残っています。龍天楼は今で言う、誰でも行ける場所ではなく、最高級ホテルのような場所です。その内部の背景や置かれているオブジェがとても繊細で美しくセットされていて、その部分に驚きました。
── 夏に韓服を着て撮影するのは大変ではなかったですか?
天気のせいで大変でした。でも、衣装がとても美しくて、髪型の上げ方も似合っていたと思います。周りの人たちからも韓服がよく似合うと言われたので、天気のせいで少し大変だったことを除けば、全体的にはとても良かったです。
── ドラマ『チェックイン漢陽』では、共演者とのケミストリーについても気になるところですが、今回はどんな方との恋愛要素が描かれますか?
特定の人物との恋愛要素ではなく、『ハオナ4人組』全員との関係が描かれます。その中でイ・ウンホ、ホン・ドクス、チョン・ジュンファには恋愛要素が絡みますが、僕は恋愛要素なしで、友情の関係に焦点を当てています。スラは、友達と一緒に成功したいという気持ちが強いキャラクターなので、みんなで「頑張ろう、頑張ろう」と励まし合いながら、3人の恋愛要素をサポートする役割を担っています。
── 今回のドラマ撮影にあたり、参考にした作品はありますか?
雰囲気が似ていると思い、ドラマ『成均館スキャンダル』を参考にしました。後半は『成均館スキャンダル』とはかなり違った内容になりますが、最初の部分を特に参考にしたと思います。
── 物も即興で購入するタイプだとおっしゃいましたが、最近即興で購入した物はありますか?
一週間くらい前に、即興で買おうとしたけど、冷静になってキャンセルした物が一つあります。それは、モップ掃除機です。家には掃除機もあるし、モップもあるんですが、モップ掃除機があれば掃除がちょっと楽になるかなと思って、購入しようと思ったんです。でも、「そうだ、少し手間をかければ、この子がなくても掃除はうまくできるよな」と思って、すぐにキャンセルしました。掃除に対して強迫観念があるわけではありませんが、きれい好きなので、できるだけきれいに過ごすように心がけています。
── スタッフの方からお聞きしたのですが、ジムに3つ通っているとおっしゃっていましたね。
ジムを3箇所利用してます。5時でも行ける24時間営業のジム、サウナがあるジム、そして家のすぐ近くにあるジムの3つに通っています。いつからかはわからないのですが、運動をしているうちに自然とこうなりました。こうすることで、運動に行かない理由をなくすことができるんです。例えば、どのジムも夜11時まで営業していれば、夜11時以降行けないという理由をなくせるんです。また、ジムが夜11時に終わると、必然的に9時までには行かなきゃいけないけど、計画的に動くのは得意ではなくて。僕は、行きたいときに行かないとダメな人なんです。計画的に動くのが嫌いで、得意でもないので、こうしてるんです。
── ジムにはほぼ毎日通っていますか?
毎日行っていたのですが、最近の12月は年末で約束が多くて、あまり行けていません。それでも、できるだけ行くようにしています。
── 以前の姿と比べると、ジェチャンさんの体型もかなり変わったようですが。
はい、運動を始めてから体重が約10kg増えました。運動も一生懸命やって、食事もたくさん食べました。以前は食べずに体重を減らすことをしていたんですが、最近はダイエットしていると言っても、3食しっかり食べながらやっています。その方が幸せだと感じます。
── 継続的な努力で健康的に変わった姿、良いですね。根性も感じられます。
20代半ばになると、だんだん男らしさを求めたくなる年齢だなと思います(笑) だから運動を始めて一生懸命やっているんですが、それが自分にとっても良い効果をもたらしています。
── 2024年を代表するジェチャンさんの感情は何ですか?
それも「情熱」です。演技に対する学びについてもそうですし、熱心に学んでたくさん挑戦しようとしたと思います。ドラマ『チェックイン漢陽』の撮影を準備しながら、初めて演技レッスンを定期的に受け始めました。
── 演技レッスンはジェチャンさんが直接事務所に直接お願いしたんですか?
はい。ずっと続けていければいいなと思ったんです。
── 演技レッスンのように、最近新しく興味を持った趣味や関心事はありますか?
最近新しい趣味に興味を持つことはないんですが、自分でも探してみようと思っています。新しい趣味を作ってみたいので、どんなものがあるか調べています。仕事に一生懸命取り組んでいた時は気づかなかったのですが、休む時間ができたので、趣味や新しい関心事が必要だなと思うようになりました。テニスも習いたいし、自転車にも乗ってみたいです。自転車は子供の頃にも好きでした。
── 新しい言語を学ぶのはどうですか?
言語には本当に才能がない気がします。興味はあるのですが、挑戦するのは簡単ではありません。小さい頃から勉強よりも演技や歌、ダンスに時間を多く費やしてきたので、勉強に対して少し恐怖感があるのかもしれません。
── 日本に一人で旅行に行ったことはありますか?
一人で旅行したことはありませんが、最近友達と一緒に行きました。
── DKZのYouTubeオリジナルコンテンツで一人で東京で過ごしている動画で、すごく充実して楽しい時間を過ごしていらっしゃるのを見ました。
旅行も予定を立てるタイプではなく、目に見えるものをそのまま行く感じです。でも、なんだかうまくいくんです(笑)。だから、計画なしで旅行に行っても、いつも楽しく過ごして帰ってきます。
── 周りにMBTIでJタイプ(計画的)の友達は多いですか?
ちょっとはいると思います。即興的(Pタイプ)な僕は、友達の意見をよく聞く方です(笑)。
── 演技を通してキャラクターと出会うことで変わった生活習慣はありますか?
難しい質問ですね。変わったことは特にないと思います。もし変わったことがあるとすれば、それはドラマのキャラクターによって変わったというよりは、自分の意志で変わった部分だと思います。
── 自分の人生で作品として残したい瞬間はありますか?
25歳になる、来年かもしれません。25歳は自分の人生で一番かっこいい年齢になる気がします。特別な理由があるわけではないけれど、子供の頃から25歳になったら本当に大人になった気がすると感じて、25歳を迎えるのを楽しみにしていました。小さい頃から25歳が一番かっこいい年だと思っていて、そうなるように努力しているつもりです。
── 25歳をかっこいい年齢にするためにどんな努力をしていますか?
運動もその一部ですし、演技の勉強も一生懸命しています。
── 25歳の時間を作品として残したいと言いましたが、具体的に25歳のどんな瞬間を残したいですか?
仕事をうまくこなしながら、趣味も楽しんで、遊ぶときはしっかり遊んでいる自分を残したいです。今よりもっと頑張って、すべての面で成長した姿を残したいです。
── 一日の中で好きな時間帯はいつですか?
集中もよくできるし、静かな朝の時間が好きです。
── 撮影が終わった今、午後8時を過ぎています。この冬、いつもこの時間に何をしていますか?
この時間ですか?冬は寝る時間が増えるんです。だから冬は本当にたくさん寝ます。
── 冬眠をしっかりとるために、身の回りに置いているものはありますか?
加湿器、床暖房、ボイラーです。
── 俳優として今後挑戦したいジャンルや役柄はありますか?
ジャンルでは、暗いノワールジャンルに挑戦してみたいです。役柄としては悪役をやってみたいですね。イム・シワン先輩が演じた、Netflixの『スマートフォンを落としただけなのに』での役を僕が演じたらどうだろうと考えたことがあります。
── 今年の12月はゆったり過ごしていると言われましたが、誰よりも忙しく12月を過ごしているようですね。今日はフォト撮影もあり、誕生日前日のファンミーティングもあり、『チェックイン漢陽』も放送され、12月末にはアルバムもリリースされる予定です。それでも残りの12月に追加してほしいイベントや期待していることはありますか?
特に追加してほしいイベントや期待しているイベントはありません。僕は流れに身を任せるのが好きで、アルバムもリリースされ、ドラマも放送されるので、それに合わせた良い機会があれば参加して楽しく過ごしたいと思っています。今はドラマとアルバムに集中しています。
── 年末に公開されるDKZ年末プロジェクトでは、メンバーそれぞれが担当する役割を決めたそうですが、ジェチャンさんはそのプロジェクトでどんな役割を担当されたのか、少しだけネタバレしてもらえますか?
年末プロジェクトは大きなプロジェクトではなく、僕たちがセルフメイドで準備してファンの皆さんにささやかなプレゼントをするような感じです。特別なネタバレはないのですが、僕はメンバーの写真撮影を担当しました。普通のカメラでメンバーの姿を撮影しました。みんなとは気楽な関係なので、僕もメンバーもリラックスして撮影できたと思います。
── Aカットはたくさん出ましたか?
Aカットについては、僕が判断することではなく、メンバーが判断するでしょう(笑)。
── もし再び役割を選ぶチャンスがあれば、チーム内でどんなポジションを担当してみたいですか?
やはり元々作曲をしていたので、作曲もまたやってみると楽しいかもしれません。
── 今日の撮影を振り返って、そのコンセプトにぴったりのBGMを選んでください。「今日のジェチャンのフォトを見ながら、この曲を聴いてほしい」と思う曲はありますか?
Pink Sweat$の「Honesty」です。この曲はとてもリラックスできるので、何も考えずにリラックスして聴くことができます。この曲が今日のフォトコンセプトにも合うと思います。
── 撮影を終えた今の気分を絵文字で表現してください。
「☺️」
とても穏やかな表情の絵文字です。少し目を細めて、頬がほんのり赤くなった絵文字、そんな感じです。冬はいつもそんな状態で、特別なことがなくても穏やかに過ぎていく感じです。
── 最後に、DKZのメンバーとして、俳優として、そして人間パク・ジェチャンとして、今後の目標を教えてください。
DKZジェチャンとしての目標は、もちろんもっと多くの音楽を聴かせて、より良いパフォーマンスを見せることです。今年はDKZのステージをたくさんお見せできなかったので、来年はもっと多くのステージに立ちたいです。俳優としては、まだ「演技はこうすればいいんだ」といったことをつかみ始めたところなので、次の作品では『チェックイン漢陽』でより成長した姿、俳優としてどんどん成長する姿をお見せしたいです。パク・ジェチャンとしては、ただ幸せにやりたいことをして過ごすことができればいいなと思っています。流れに身を任せてもいいし、無理に何かをしようとしなくてもいいので、幸せに過ごしていきたいです。
Editor : Kang Meesun
Photographer : Choi Eun Mi
Hair : Ham Hye Rang(H.aube)
Make up : Hisu(H.aube)
Kitto:Mori Chihiro, Kim Gaeun, Lee Eojin, Hwang Jeongin
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