ーー 最近、韓国と日本を行き来して忙しく過ごしていると聞きましたが、どんな日々を送っていますか?
今年の夏は日本と韓国を忙しく行き来していました。 正直言って、もう行かなくてもいいんじゃないかと思うくらい頻繁に行きました(笑)。 日本に行くと、コンビニやドラッグストア、ドン・キホーテなどに行ってバリバリ買っていたのですが、あまりに頻繁に行くので、購入する量が少しずつ減ってきました。 最近では全く行かなくなりました。 私が日本に行ってコンビニに行かないなんて、本当におかしいですからね。
それは本当におかしいですよ。 それくらい日本によく行ったと思います。 それくらい好きな場所なんですけどね。 ハハハ。
ーー ジヨンさんがコンビニに行くと必ず買うものは何ですか?
食べるとよく眠れるヤクルトがあるんです。 飲んでみたところ、ぐっすり眠れたような気がして、ちょっと効果があるみたいで、日本に行ったら必ず買う商品です。
ーー 去年の8月、KARA完全体で日本のステージに立ちました。
一言で表現するのは難しいですが、ただただ夢のようで、「これを私たちがやったんだ!」という、私たち自身も驚くような瞬間でした。
ーー 数年間一人で活動していた日本にKARAのメンバーとして再来日したことで、日本ツアーの感慨深いものがあったのではないでしょうか?
嬉しい反面、何だか申し訳ない気持ちもありました。 多くのファンの皆さんが長い間、長い間待っていてくれたので、コンサートを行うと発表した時、ファンの皆さんも誰よりも喜んでくれたと思いますし、その気持ちがファンの皆さんの顔を見た瞬間にすぐに伝わってきました。 「何で今ごろ来たの、ずっと待ってたよ、戻ってきてくれてありがとう」という気持ちで応援してくれる姿を見て、感動しながらも、一方で、誰かが私のためにこうして応援してくれるのはありがたいことなんだなと改めて感じました。 本当に胸がいっぱいになる時間でした。
ーー 今回のステージは、2022年にデビュー15周年を迎え、8年ぶりにKARAが再結成することで結実したものです。 実際、それぞれの活動をしながら再びチームとして団結することは、現実的に簡単なことではありませんよね。 これを成し遂げるために最も努力したメンバーは誰なのでしょうか。
全メンバーが力を尽くして頑張りましたが、今回はヨンジじゃなかったかなと思います。 KARAの所属事務所であったDPSにずっといて、つなぎの役割をしっかりしてくれたからです。
ーー 再びKARA第4世代が始まりました。 デビュー当初と比較して、当時と今で違うこと、そして変わらないことがあるとしたら何でしょうか?
私がKARAとしてデビューして16年が経ちますが、この仕事をしながら10代、20代、そして30代まで長い時間を一緒に過ごしているので、「こんなに歳をとっているんだな」と思いつつ、芸能活動と一緒に自分の人生を過ごしていることがすごいなと思うこともあります。
ーー 16年という長い間、一つのことを続けるというのは、決して簡単なことではありませんよね。
そうですね、大変なことなのに、それをやっている自分自身もすごいと思うし、たまに誇らしく思うこともあります。
ーー 先ほどお話したように、ジヨンさんも今年30歳になりましたが、ご自身で感じる変化はありますか?
実は20と30はただの数字でしかないじゃないですか。 劇的な変化を感じることはないんですけど、少し大人っぽくなった気がしますね。 私の周りには結婚して家庭を築いて子供を産んだ人が多いからか、30歳になったばかりなのに「いつ結婚するんですか」と聞かれます(笑) そうすると、私はまだ先だと答えますが、そういう質問をされるたびに、全く考えていないのに「私はいつ結婚できるんだろう」と思ってしまうんです。 今はすぐじゃないけど、いつか私も結婚するのかな? 結婚したらと子供を産むのかな? と思うのですが、こうして時間が経つのも面白いですね。
ーー 本格的に演技を始めてから10年以上経ちますね。 KARAのカン・ジヨンから俳優カン・ジヨンへと一歩一歩ステップアップしていますが、初めて演技をしたいと思ったのはいつですか?
演技をしたいと思ったのは、KARAのメンバーと一緒に出演した日本ドラマ「二重生活」からです。 その作品でカン・ジヨンを演じたのですが、本当に面白かったんです。 一人のキャラクターを演じ、与えられた台詞に感情を込めて演技するプロセス自体が新しく、面白く感じました。 その時、監督からもたくさん褒めていただいたので、その時から演技が面白くてやってみたいと思ったんだと思います。
ーー ジヨンさんの作品の中で、ドラマ「オーファン・ブラック ~七つの遺伝子~」を挙げずにはいられないですね。 1人7役を演じ、キャラクターごとに違うアクセントやキャラクターを完成させたのですが、日本語を知らない私が見ても違いが感じられました。
その時は本当に死ぬかと思いました。 難しいこともありますが、スケジュールもタイトで、1日に1人3役、4役までやる日もありました。 台詞の量も多く、気をつけなければならないことも多く、体力はもちろん、精神的にも大変な経験でした。 ある時は、方言を使うキャラクターを演じなければならない日だったのですが、突然頭が真っ白になって、台詞が1行も思い浮かばないんです。その時、現場で大泣きしました。 本当にごめんなさい、うまくやりたいのに何も思い浮かばないって...でも、ありがたいことに、現場にいる人たちはむしろ私を理解してくれたんです。 監督にも少し時間をくださいとお願いして、やっと落ち着きました。
ーー 1人7役で本当に大変だったと思います。
待合室に入った途端、お姉ちゃんに電話して、「大変だ、きつい」と泣きながら言ったんです。 そうしてしばらく泣いていたら大丈夫になったんですけど、みんなが待っている現場にまた戻らないといけないと思うと、本当にきつかったです。 もう二度とあの時に戻るなんて考えたくもないですね(笑)
ーー ところで、また1人2役に挑戦されましたね。 韓国で撮影したドラマ「I Kill You」で、テコンドーの有望株である貧乏なソンウと財閥3世のジヨンという相反する2つのキャラクターを演じましたね。
そうですね、私はいつもそういう役を演じますね(笑) 監督が先ほどの「オファン・ブラック」で私が1人7役を演じているのを見て驚いて、1人2役は十分にできるだろうと思って私をキャスティングしたそうです。
ーー全く異なる2つのキャラクターを演じるために、どのような準備が必要でしたか?
まず、テコンドー選手という基本設定があるので、一生懸命練習しました。 ずっとアクションスクールに通って練習しましたが、蹴りの角度はもちろん、ステップもうまく踏まなければならないなど、テコンドーが本当に難しいんです。 それに、テコンドー選手出身ということで、複数の男性と同時に戦う立ち回りのようなシーンを演じなければならないなど、本当に大変でした。 逆に、財閥3世であるジヨンのために、別に練習は必要なかったのですが、キャラクターごとに違いをつけて、話し方などを設定することに集中しました。 ただ、準備期間が少し短かったので、もう少し長くすればよかったと思うところもありますが、それでも頑張りました。
ーー今回が初めてのアクション挑戦ですね。
作品でちょこちょこ見せたことはあるんですけど、こうやって本格的にアクションを見せるのは初めてです。 実際、アクション演技というのは、事前に打ち合わせをしても、実際のタッチが入ってこそ自然に見えるのですが、私がいざやろうとすると、「どうしよう」という声が自然と出てきて、殴れなくって。相手役が大丈夫だとしても、私の思い通りに力加減ができるわけではないので、万が一失敗したら申し訳ないですし。 アクション演技をする上で、それが一番プレッシャーでした。 一度でうまくやろうと思っても、いざやろうとすると申し訳なくてできずにいたので、監督が「今こうしている方が、かえってダメージになるよ」と言われたんです。 それからは目をつぶってやりました。 最後の撮影では、ただひたすら狂ったように殴ったりもしましたね(笑)
ーー俳優として特に印象に残っていることはありますか?
先日、映画の試写会に行ったときにチョ・ジンウン先輩に会いました。 普段、俳優としてとても好きな先輩なので先に挨拶をしたのですが、私が日本で活動しているのを見たとおっしゃっていました。 私の作品の中で「民王」というドラマを見たとおっしゃっていたのですが、好きな俳優の思いがけないお話を聞いて、余計に嬉しくなりました。 とても尊敬しているので、もしいつか機会があればぜひ先輩と一緒に演技をしてみたいです。
ーー逆に、最近ジヨンさんが面白く見た作品があれば、おすすめを教えてください。
最近、イ・セヨン先輩と坂口健太郎さん主演のドラマ「恋の後に来るもの」を面白く見ました。 健太郎さんとは日本で同じ作品をやっていて親しくなったので、彼が韓国ドラマに出演しているのが不思議で、健太郎さんに「韓国にいるの?、頑張ってるね」と連絡したりしました。
ーー 私の周りにもそのドラマ面白いと言ってる友達が多かったです。
その作品を見ていると、過去の恋愛を思い出すことが多くて、こういう恋愛物をやってみてもいいなと思いました。 実は今まで1人7役で妖怪役やアクション、お父さんと永遠に魂が入れ替わるなど、いつも普通じゃないキャラクターばかりだったので、平凡なキャラクターに目がいきます。 ロマンスもいいし、一人で頑張って生きている人物の話もいいですよね。
ーー 今日の撮影のようなナチュラルな姿も似合いそうですね。
そうなんです、私もそういう姿を求めています。
ーー これまでたくさんのキャラクターを経験してきましたが、自分でよくやったと褒めてあげたい作品のキャラクターはありますか?
うーん、よく言われる「オーファン・ブラック ~七つの遺伝子~」の1人7役も、改めて見ると、一つ一つ惜しいところがあるんですけど、それでも1人7役ですね。 本当にとんでもないことをしたような気がしますが、今考えてもよくやったと思います。 それだけは褒めてあげたいです。 私はもともと自分に厳しいスタイルなので、他の作品はともかく、それだけは自分を褒めてあげたいと思います。
ーー ジヨンさんは今、俳優としてどの段階にいると思いますか?
もし家を建てるなら、私はまだセメントの床も敷いていない、基礎工事をしている段階だと思います。 日本で経験を積んでも、韓国では最初からやり直すという気持ちで取り組んでいます。 これから一生懸命演技をしながら、じっくりと土台を固めて、絶対に崩れない、しっかりしたキャリアにしていきたいです。
ーー演技や歌以外で、何か熱心に取り組んでいることはありますか?
海でフリーダイビングをするのがすごく好きです。深くは入れないけど、10m以内で行ったり来たりするのが好きです。 専門的に水深チェックをして入るわけではなく、まさにファンダイビング。水の中に入っていろいろな生き物に会って見るのが好きで、その中の静けさがいいんですよ。
ーーフリーダイビングを始めたきっかけはありますか?
元々水が好きだったんですけど、ピラティスの先生に一緒にフリーダイビングを習わないかと誘われて行ってみたら、すごく面白くて。 それで資格も取ったんですけど、その後は実はあまりやらなかったんです。 それで「あー、資格取ったの無駄だったかな」と思っていたんですけど、ある時、知り合いの友達が沖縄でダイビングをしたんだけど、すごく楽しかったって。 その時に一緒に行ってからハマってしまいました。 私たちは「海の仲間」っていうんですけど、沖縄の地元の友達を誘って一緒に行くんです。
ーー フリーダイビングの楽しさは何ですか?
ダイビングをしていて幸せなことは、その海の中にはカメもいるし、エイやいろんな生き物がいて、友達が、彼らにとってはここが家だから、他の場所に行ってもまたここに戻ってくるんだと言っていたので、それを見ていたら、本当に戻ってくるんです。 それを見てからもっと面白くなりました。 今まで見えなかったものが見えてきて、魚たちにとってはここが家であり、住処であること、そして彼ら同士がコミュニケーションを取りながら生活していることが可愛く感じられました。 私はただ見ているだけでも楽しいです。
ーー 最近、どのようなことを一番よく考えていますか? これからカン・ジヨンさんが目指している姿が気になります。
一言で定義するのは難しいと思います。 私が夢見るからといって、その通りになれるわけでもなく、ただ私がいつも忘れていないのは、「大丈夫、できるよ」という心構えだと思います。 私はいつも不安で、仕事について考えることが多いのですが、その心さえあれば、どんな仕事でも乗り越えられるんです。 今までもこうしてきたんだからと、改めて気持ちを引き締めることができます。 私がどんな姿になりたいかはまだよくわからないのですが、ただ、自分が望むところにたどり着いたら、その時は笑っていたいと思っています。
Editor : Kang Meesun
Photographer : Roni
Hair : Woori(Joy187)
Make up : Han Sunyoung(Joy187)
Kitto:Kim Gaeun, Lee Eojin, Mori Chihiro, Kang Min Young, Liou Jhe Wei
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