
K-POP好きのファンであれば、ぜひ一度はライブに足を運んでみてほしいです。推しに会うために集まったファンと一緒に感じる臨場感や、ファンだけのために行われる特別なパフォーマンス。この記事は、本場の韓国人ファンの立場から韓国でライブ参戦をする外国人ファンの方々に、少しでもお役に立てればいいなという思いで作成しました。
#1. チケッティング
+ライブビューイング
ライブ参戦の最初のステップはチケット入手です。ですが、これに限っては運がとても重要なうえ、私は韓国のライブで海外チケッティングの挑戦をしたことがないためパスします。もしチケッティングに失敗しても、ライブが楽しめる方法があります。
それが「部屋の隅でライブビューイング」です。これは爆発的な流行の末に登場したK-POPの新しい文化と言えるでしょう。もちろん、ライブ会場に行けるのであればそれが一番ですが、世の中には予想もしていなかったハプニングが常に存在するため、もしライブビューイングをすることになった際は、最大限大きなモニターで、ファン同士で集まって一緒に楽しむことをおすすめします。

私は一人で参戦することもあれば、同じファン同士で部屋を借りて一緒に参戦することもありました。個人的には、みんなで見ると細かい瞬間のリアクションを常に共有できてとても楽しかったです。ライブビューイングの最大の特権は、自分の好きな食べ物を楽しみながら視聴できるということです。アーティストがおすすめするメニューを中心に注文してみるのも、なかなか楽しめます。また、HYBEのアーティストは通常マルチカメラが提供されるため、大きいモニターで全体を表示させたり、曲ごとに好きなカメラに切り替えたりすることもできます。
#2. 代表曲と掛け声を覚えよう
チケッティングに成功したら?ライブに向けて準備を始めましょう。まずは代表曲に慣れることと、掛け声を覚えることが大事!会場での合唱や応援法は、韓国特有の文化のように思えます。韓国のアーティストたちも、この合唱文化にとても感動するそうです。合唱はライブでさらに輝きを放ちますが、主にアンコールのとき、ファンが特定の曲をイベント形式で一緒に歌うことが多く、途中でアーティストから一緒に歌ってほしいとお願いされる場合もあります。(例えば、SEVENTEENやSEVENTEENのボーカルチームなど・・・)現場では、慌てず雰囲気を楽しむために、セットリストに出てくるであろう曲にあらかじめ慣れておき、代表的な掛け声も覚えることをおすすめします。実際、現場ではみんな呼応して楽しむのに夢中で掛け声がない場合も多いですが、掛け声が会場いっぱいに響き渡ると、アーティストたちがエネルギーを吸収している姿が目に見えます。年数を重ねたアーティストたちほど多くの代表曲を持っているため、覚えなければならない掛け声もかなり多いです。こうした場合には、まと当てで一夜漬けで覚えることもありますが、ライブシーズンになるとファンの間で掛け声を整理しシェアする動きが多く見られます。SEVENTEENの場合、韓国の受験問題集のような掛け声本を作成して配ることもありました。

昨年のBe the sunコンサートでは、実際に現場で掛け声の特訓をしたり、PDFを見ながら一夜漬けしたりするCARATたちをたくさん見かけました。(それだけ、掛け声に本気なんです・・・)私も昨年、ライブの準備のために掛け声を練習しながら、タイトル曲を中心に掛け声の動画を作ったりもしました。この動画にはここ1年分の新曲は含まれていませんが、代表曲を中心にまとめた内容なので実際の掛け声のリズムやパターンを知りたい方にはこの動画での練習がおすすめです!(日本語字幕はありませんが、韓国語Verの掛け声練習の参考になると思います)
#3. 準備するもの
ライブを数時間見るだけなのに、こんなに荷物がいるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と必要な準備物はたくさんあります。私は参戦経験が多くはありませんが、これまで参戦してみて必須だった持ち物や、あれば便利だったものを整理してみました。ただし、人によって必要な準備物は異なる場合もあるので、参考程度に見ていただければと思います。
[絶対必須の持ち物]
● 身分証明書
外国人ファンの場合はパスポート、外国人登録証
● 会員証
通常はオンラインで提供される場合が多いですが、カードが必要な場合は持参しましょう
● 予備充電器
私の場合は2~3個をフル充電状態にして持っていきます
● ペンライト
なくても問題はありませんが、周りの人はみんな持っているのに自分だけない状況に少し寂しく感じるかもしれません・・・ライブ当日になるとTwitterでレンタルの情報もたくさん出てくるので、買わずにレンタルするのもおすすめです。韓国にいる友達にお願いしたり、翻訳アプリPapagoを活用したりしてみましょう
● 予備の電池
ペンライトのバッテリーが思ったより早く切れることがあるため準備が必要です
● 水
公演中に応援したり大声を出したりするので、思ったよりも喉が渇きます。ペットボトルの飲み物を持っていくことをおすすめします
● おやつ
思ったより体力を消耗するため、途中でエネルギー補給ができるおやつを持っていくことをおすすめします。特にSEVENTEENのライブはメンバーたちと同じくらいエネルギーを消耗するので・・・チョコバーなどの糖分補給が必須です。周りのファンとおやつを分け合うこともありま
● ヘアピン/ヘアゴム
応援用のスローガンを受け取った場合、ヘアピンでくるくると巻いておくと帰る時にしわくちゃにならずに済みます。ヘアピンがない場合は髪留めで代用可能です
● 予備の紙袋
配布されたグッズや応援グッズなど、ライブが終わると荷物が増えることがあるので予備の紙袋があると便利です
[おすすめの持ち物]
● スローガン/団扇
ライブのお知らせが出ると、チケット販売までの間に事前注文の受付が始まる場合が多く、Twitterで「cheering kit」と検索すると関連情報がたくさん出てくるので一つは購入しておくことをおすすめします。座席がステージに近い場合、対象メンバーが注目してくれることが多いです。(これは私の余談話ですが、2022 CARAT LANDのときに、ステージととても近かったので急いでジョンハンのスローガンを購入したのですが、公演中にジョンハンが私の方を見たときに限って目が合わず、私はずっと他の方向を向いていたというエピソードが(笑)とにかく、持っていればメンバーたちが精一杯確認してくれます。)
● ぬいぐるみ/フォトカード
サイン会や写真撮影の際によく使います。長所:かわいい、短所:荷物が増える。ライブが終わって道に落ちているぬいぐるみ/フォトカードをよく見かけます(紛失の危険性高め)
● スリーブ/ティーンケース/トップローダー/L字ホルダー
ファンクラブ対象のフォトカード(SEVENTEENの場合はCARATゾーン)や、トレードおよび交換したグッズの保管用品を持っていくと意外と便利です
● 望遠鏡/望遠レンズ
座席がステージから離れている場合に持っていくことが多いです。倍率が高いほど重くなるので、必要な場合にのみ持っていくことをおすすめします。少し重いですが、「ナシカ」の望遠鏡がおすすめです。三脚があると少し楽に見ることができるでしょう
● 座布団
長時間座っているとお尻が痛くなることがあるので、座布団があれば少しは楽になります。ですが、荷物を減らすために私はあまり持ち歩かない方です
● 夏はクールパッチ、扇風機
手荷物が多いので、肩にかけておくタイプの携帯用扇風機が便利です
● 冬、初春、晩秋など、気温の変化が大きい季節にはカイロや毛布
#4. ライブ会場別の詳細
- 高尺スカイドーム (고척스카이돔)
ソウルで蚕室(チャムシル)メインスタジアムに次ぐ、規模の大きい公演会場である高尺( コチョッ )ドーム。交通アクセスが非常に悪く、ステージも後方だと埋もれて肉眼では良く見えませんが、去年も今年もSEVENTEENのコンサートが開催されている場所でもあります…(笑)
- 見え方:昨年はセンターステージのすぐ目の前のアリーナブロック、T字の花道ステージ側を経験しましたが、スタンドよりは距離が近いものの、アリーナも相当遠いです。特に、全員が立ち上がると視界がさらに悪くなります。むしろアリーナの後列よりも1階サイドのスタンド席の方がステージに近いかもしれません。トロッコを狙う場合は、スタンド1〜2階の席がおすすめです。
- 交通アクセス:最寄り駅は九一(クイル)駅です。ライブが終わって退場するときの人混みが本当にすごいので、あらかじめタクシーを予約しておくか、バスで他の駅に移動してから地下鉄に乗ることをおすすめします。
- 宿泊施設:1号線ラインの新道林(シンドリム)や永登浦(ヨンドゥンポ)付近がおすすめです。昨年、永登浦駅付近の宿を取ったことがあるのですが、距離も程よく交通アクセスも良かったです。通常は、ライブのお知らせが出ると近くの宿泊施設はすぐ予約が締め切られる場合が多いので、事前に予約する必要があります。
- カフェ/食堂:東洋未来大学の方に行くと食堂街が集まっています。早めに行かないと、ほとんどのカフェにファンが集まりだすので、もはや最初からバスで1、2駅ほど離れたカフェに向かう方が良いかもしれません。
- オリンピック公園 KSPO DOME (体操競技場) (Olympic Gymnastics Arena (KSPO Dome)
今年のCARAT LANDが開催された会場。多くのアイドルたちのライブやファンミーティングが開催されています。
- 見え方:アリーナから2階まで、どこに座っても会場全体がよく見えます。T字の花道ステージが1階のアリーナ近くまで出ている場合は、1階がおすすめです。本当に目の前で推しを拝むことができます。
- 交通アクセス:オリンピック公園駅の地下鉄またはバスが便利です。オリンピック公園は交通アクセスが良い方ですが、それだけ会場も多いため、公演が終わった後はバスや5号線に乗ることをおすすめします。9号線は急行で人が本当に多いので要注意です。
- 宿泊施設:5号線、9号線の地下鉄ラインであれば大丈夫だと思います。蚕室(チャムシル)/石村(ソクチョン)の方面もバスで繋がっているのでおすすめです。
- カフェ/食堂:オリンピック公園駅3、4番出口側にはカフェや食堂が多く集まっていますが、その分人も多いです。2番出口側のカフェや芳夷(バンイ)駅近くのカフェに行くと少しは人混みを避けられるかもしれません。地下鉄駅内のコンビニも3、4番出口よりは混雑が少なく、特に5号線側のコンビニは人が少ないので穴場です。
- SKオリンピック ハンドボール競技場 (SK올림픽 핸드볼경기장)
体操競技場の隣に位置するライブ会場。こちらでは、ほぼ毎週アーティストの公演が行われています。
- 見え方:どこに座っても本当によく見えます。スタンドの場合は前の人の頭で隠れて見えない場合もあるので、最初から座席を狙っておくといいでしょう。私はわざとスタンドの一番後ろで参戦したのですが、花道がとてもよく見えて、ステージも肉眼で全部見えました。
- その他の情報は体操競技場の情報と同じなので、上記の情報を参考にしてください。
- 蚕室室内体育館 (잠실실내체육관)
オリンピック公園側のライブ会場と隣り合わせで、公演が頻繁に行われています。
- 見え方:どこに座ってもよく見える方です。私は一番遠い3階で参戦しましたが、視界を遮るものが一つもなく、すっきりしていて良かったです。
- 交通アクセス:総合運動場駅の地下鉄またはバスを利用
- 宿泊施設:江南側の2号線、または9号線ラインがおすすめです。蚕室/石村/COEX付近の宿が一番近いと思います。
- カフェ/食堂:蚕室野球場付近の食堂を利用するのが一番近いですが、近いだけあり人が多いです。9番出口側のカフェ/食堂の利用をおすすめします。
- 蚕室補助競技場 (잠실보조경기장)
2022年CARAT LANDが開かれたライブ会場。野外なので天候による影響が大きいです。(実際に私の初オフは、ファンミーティング中ずっと暴雨に見舞われた経験があります···ステージも濡れて音が出なかったことは、今では忘れられない思い出です)
- 見え方:私はこのときメインステージの目の前の座席だったので、後ろの見え方についてはよく分かりません。椅子の座席(アリーナで椅子に座って見る)だったため、後ろに行けば行くほどモニター以外のステージはよく見えなかったと聞きました。トロッコがくるタイミング以外では、できるだけステージに近い席が良いですよね。
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その他の情報は屋内体育館情報と同じなので、上記の情報を参考にしてください
💡プチTIP
トイレに関する情報を追加すると、できるだけ地下鉄駅を出る前にトイレに行くことをおすすめします。ですが、公演直前に一度は行った方が良いので、この場合は上階のスタンディング側のトイレが人混みが比較的に少ないのでおすすめです。高尺ドームの時は、わざわざ4階まで上がってトイレに行った記憶があります。ライブの途中でトイレに行きたくなった場合は、パフォーマンス間の映像タイムのときに行きましょう。しかし、そのタイミングでトイレに行こうとする人が本当に多く、できればメンバーたちがさようならの挨拶をする頃にあらかじめ行くという方法もあります。(ただし、今回のCARAT LANDのとき、CARATたちが前もって出て行く姿をメンバーたちが目撃して慌てていたので、できればメンバーがステージ裏に移動してから席を立つ方がいいと思います)1回目のライブが終われば、後からは映像タイムのタイミングと長さが分かるので、考慮して行くことをおすすめします。
#5. まとめ
実際に書いてみると思ったより長くなってしまいましたが、少しでも韓国のライブ事情や参戦の役に立てれば嬉しいです。私も現場でのライブ参戦の経験がまだ浅いため、詳しい知識があるわけではありませんが、今回はこれまでの経験をもとに情報をまとめてみました。みなさんがわくわくする気持ちでライブに備え、会場で素敵な時間を過ごせることを願っています:)
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