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韓国で働くには?韓国で外国人が現地就職する方法

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2024.07.23
Kitto運営Kitto運営局

 


 

始めに

 

みなさん、こんにちは!

ここ最近、日本の知人から韓国での就職に関する質問をよくされます。これは円安の影響かもしれませんが、K-POPや韓国カルチャーの急速な普及も一因ではないかと考えています。そこで今回は、外国人の皆さんが気になる「韓国での就職」をテーマに記事を書いてみました。実際に使える採用知識をたっぷり記載してみたので、ぜひ読んでみてください😊

 


 

2024年、韓国‘史上最大’6800億ドルの輸出予想

韓国経済の輸出額増加は外国人雇用増加のチャンスに

皆さんご存知の通り、韓国は経済が急速に成長する国です。特に2024年には経済成長率が2.7%と予測されており、2023年の1.4%を上回る数値となる見込みです。2024年には輸出が急増し、コロナ後の2022年を除いて過去最高の6800億ドルの輸出額を記録する見込みです。

外国への輸出が増えるということは、この記事を読んでいる皆さんが活躍できる機会も増えるということですね!もちろん、機会だけがすべてではありません。外国人として韓国で働くのは挑戦的な事ですが、準備さえしっかりしておけば十分に可能性があります。

ただし、一つ覚えておくべきことがあります。もし皆さんが日本にいるなら、日本で韓国就職専門のエージェントを利用したり、日本法人に就職した後に韓国本社や支社に派遣される方法が最も速いかもしれません。しかし、今日の記事は皆さんがある程度韓国語でコミュニケーションを取れることを前提に、韓国現地での最新の就職情報をお届けします。(当然の事ですが、韓国で就職するには言語的に韓国語でコミュニケーションできる能力が必要ですので、本当に韓国で就職したい方はまず韓国語を勉強しましょう🔥)

 


 

1. 韓国の就職ルート

1-1. 新卒採用

韓国の大手企業や中堅企業は新卒採用を通じて新入社員を募集します。新卒採用は通常、春と秋に一回ずつ行われ、書類受付、筆記試験、面接を経て最終合格者を選びます。新卒採用は大規模に行われ、卒業予定者や最近卒業した人にとって良い機会です。

大手企業の採用募集
大手企業の採用募集リスト

 

しかし、2024年の最近の報道によると、大企業の新卒採用は過去3年間で減少傾向にあるようです。これは新卒ではなく、ある程度「経験済み」の経験者の採用割合を増やすという意味でもあります。新卒に経験を求めるなんて… 😞 では、大学を卒業予定の方はどのルートを狙えばいいのでしょうか?

新卒はどうすればいい・・・?

え?全部経験者しか採用しないなら、

私みたいな新卒はどこで経験を積むんですか?

 

この時に見つけるべきは、インターンシップ(体験型)採用です。インターンシップ採用は、学生や就職を準備中の学生が一定期間、企業や機関で実務を体験できるようにするプログラムで、教育と実務経験の提供に重点を置いた短期プログラムです。

インターンシップ採用には以下のような特徴があります。

  • 期間 : 通常、数週間から数ヶ月間行われ、一般的に学期中や休暇期間に実施されます。
  • 目的 : 実務経験を積み、その業界や職務についての理解を深めることが主な目的です。これにより、参加者は自分の適性や進路を探ることができます。 
  • 報酬 : 場合によりますが、体験型インターンシップは報酬がないか、少額の手当が支給されることが多いです。
  • 教育とメンタリング: 参加者に実質的な業務を任せるだけでなく、教育プログラムやメンタリングを通じて職務関連の知識や技術を習得できるよう支援します。
  • 経験証明 : インターンシップ期間中の活動について修了証や経歴証明書を提供し、本格的な就職時に役立てることができます。

以下は、韓国でインターンシップや新卒求人を探すための代表的な採用サイトですので参考にしてください。

🔗슈퍼루키 https://www.superookie.com/

🔗자소설닷컴 https://jasoseol.com

🔗링커리어 https://linkareer.com

🔗사람인 https://www.saramin.co.kr

 


 

1-2. 経験者採用(キャリア採用)

経験者採用(キャリア採用)はいつでも開かれており、会社の必要に応じて行われます。経験者採用は特定の分野で経験のある人を探しているため、外国語を活用できる外国人にとって特に有利です!🙂 応募者は通常、履歴書と経歴書を提出し、実務面接を経て採用されます。

突然の採用公告が出ることが多いため、関心のある企業の採用サイトは必ずブックマークしておくことをお勧めします。また、各種採用博覧会やカンファレンス、ワークショップに参加してネットワーキングをすることも経験者採用に大いに役立つので参考にしてください。

過去2年で「キャリア採用」が新卒の2倍に

企業、過去2年で「経験者(キャリア)採用」が新卒の2倍に

 

下記、韓国で経験者求人を探すための代表的な採用サイトです。

🔗원티드 https://www.wanted.co.kr

🔗인디드 https://kr.indeed.com

🔗잡코리아 https://www.jobkorea.co.kr

🔗잡플래닛 https://www.jobplanet.co.kr

 


 

1-3. ヘッドハンターオファー

ヘッドハンティングは中間管理職以上や高度な技術人材を対象に、会社とつなげる方式です。ヘッドハンターからのオファーを通じてより高い年俸と良い条件で働ける機会を得ることができると言われています。自分の経歴と能力をうまくアピールすれば、ヘッドハンターを通じて良い職場を見つけることができるので、活用してみることをお勧めします。

また、韓国では過去または現職の「リファレンスチェック(評価調査)」が必要な事が多いです。これは日本ではかなり珍しい文化ですが、一緒に働いた経験のある同僚からの自分に関する評価を、ヘッドハンターや採用会社が調査することを意味します。

(リファレンスチェックが大きな影響を与えるわけではありませんが、それでも自分について良い評価を残してくれる同僚が誰かを考えておくことも、成功する就職戦略の一つなので、一度考えておくことをお勧めします!🙂)

次に、ヘッドハンティングを通じて就職が活発に行われる代表的なルートです。

🔗링크드인 https://kr.linkedin.com

🔗리멤버 https://career.rememberapp.co.kr

 


 

2. 就職のために準備すべきこと

2-1. 資格

韓国では特定の職務に応じて資格を要求される場合が多いです。例えば、IT分野では情報処理技士、ネットワーク管理士、CISSPなどの資格があります。データを扱う場合は、ADPやSQL専門資格などが該当します。このような専門性を持つ資格以外に、皆さんの場合はまさに韓国語能力試験(TOPIK)の資格も必要な場合があります。韓国ですでに居住経験があるか留学している場合は問題ありませんが、ほとんどの企業は外国人に対して最低TOPIK 3級以上の韓国語能力を求めることが多いので、事前に準備しておきましょう!

🔗TOPIK韓国語能力試験 https://www.topik.go.kr

 


 

2-2. 学歴と学業成績

韓国企業は学歴と学業成績を重視する傾向があります。良い大学を卒業し、高い成績を取ると就職に有利になることがあります。また、大学時代にどんな活動をしたかも重要な評価要素となります。多様な対外活動やインターンシップの経験を通じて、就職における自分のスペックをアピールすることができます。

次に、2023年の国内10大企業の求職者の平均スペックです。どうでしょう?高すぎますかね?それだけ過酷な競争社会の一端を示しているとも言えますので、すでに就職した先輩たちがどれだけすごいか、改めて尊敬します…。

国内10大企業求職者の平均語学スキル・成績(GPA)
国内10大企業求職者の平均語学スキル・成績(GPA)

 

 


 

2-3. 最近のブラインド採用

最近、韓国ではブラインド採用が増えています。ブラインド採用とは、応募者の学歴、出身学校、性別などを見ずに、能力と経験だけを評価します。これは外国人応募者に公正な機会を提供する良い制度です。ブラインド採用では、自分の実力と経験を十分にアピールすることが重要で、その経験をポートフォリオ資料にまとめて提出することも非常に重要です。

ポートフォリオの作り方がわからない方は以下のサイトでポートフォリオのサンプルを参考してみてください。

🔗Behance  https://www.behance.net

🔗Canva https://www.canva.com/ko_kr/templates/s/portfolio

 


 

3. 待遇について

3-1. 一般的な新卒大卒の年俸

韓国での大卒新入社員の年俸は会社の規模と業種によって異なります。しかし、2023年の統計によると、一般的に大企業の新入社員の年俸は約3,500万ウォンから4,500万ウォンの間であり、中堅企業は約3,000万ウォンから3,500万ウォン程度です。中小企業はこれより低い場合があります。

もし企業と年俸交渉をする必要がある場合、韓国の現時点での最低賃金は時給9860ウォンで、これを1週間の所定労働時間40時間で換算すると206万740ウォンになります。これを参考にして交渉に臨んでくださいね🙂

給料...あったはずなのに、なくなりました?
給料...あったはずなのに、無くなった?

 

 


 

3-2. 福利厚生

韓国の多くの企業は様々な福利厚生を提供しています。最も一般的な福利厚生は以下の通りです。

  • 健康保険と国民年金 : 全ての従業員は健康保険と国民年金に加入します。これは医療費負担を軽減し、老後を備えるための重要な福利厚生です。
  • 賞与とボーナス : 年末や特定の時期に賞与やボーナスが支給されます。これは基本年俸以外の追加収入なので、採用担当者に昨年の賞与金を確認したうえで交渉に臨んでください!(昨年の支給がない会社の場合、今年も来年も厳しい可能性もあるので、事前に調べておいてください!😢)
  • 年次休暇と休暇手当 : 法定年次休暇以外にも追加の休暇を提供したり、休暇手当を支給する会社が多いです。
  • 社内食堂とジム : 従業員が利用できる社内食堂やジムを運営していることも多々あるので、事前に調べておくと良いでしょう。また、食費を「食事手当」として支給する会社も多いので、これも調べておきましょう。
  •  教育支援 : 会社が従業員の自己啓発のために教育費を支援したり、外部教育を受ける機会を提供してくれます。

その他にも様々な福利厚生が提供され、また会社の方針によって異なることもありますので、興味のある会社は事前に調べておきましょう!

 



結論

著者のコメント

今回の記事が、韓国での就職を考えている皆さんにとって少しでも参考になれば幸いです。韓国での就職は挑戦的なことかもしれませんが、しっかりと準備をすればきっと成功できるはずです。韓国の就職市場は日々変化しており、新しい機会がどんどん増えております。この記事が、皆さんのキャリア形成に役立つ情報源となり、韓国での新しい挑戦が成功することを心から願っています。これからも皆さんが興味を持つテーマを取り上げていきますので、お楽しみに〜。また、質問や意見がありましたら、いつでもお待ちしております。Kittoは皆さんの挑戦を応援しています!また、Kittoの採用もチェックしてみてくださいね!

 

 

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