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[Kitto Original] 韓国から世界へ、オク・テギョンインタビュー

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2024.07.02
Kitto運営Kitto運営局

2PMとしてその名を広め、現在は世界中で俳優としても活躍中のオク・テギョンにインタビュー。

ジャンプスーツ / Cos

韓国でお目にかかるのは久しぶりだと思いますが、これまでいかがお過ごしでしたか?
今年は特に海外での活動が多かった気がします。アジアファンミーティングをはじめ、日本の作品にも出演しながら、日本とパリを行ったり来たりするなど、忙しく海外を移動していました(笑)

数ヶ月前だったと思います。アメリカで行われた「ゴールド・ガラ」に参加する姿が話題になりました。2年連続招待されたと思いますが、いかがでしたか?
「ゴールド・ガラ」に招待していただけることだけでも、とても光栄に思っています。幼い時、アメリカで過ごしながら思ったことは、「ゴールド・ガラ」のようにアメリカ系アジア人が団結して、何かを遂げるということがあまりなかったんです。なので、さまざまな業界で活動する、影響力のあるアジア人が集まり、何かを企画すること自体が夢のようです。

最近、K-POPやK-ドラマが流行し、だんだんその影響力が大きくなっているじゃないですか。これを見守る私も、やはり幼い頃を思い出してジェネレーションギャップを感じます。「ゴールド・ガラ」も参加し、近くで見ると色んな感情で溢れかえりました。


おっしゃっていた通り、わずか数年でこのような出来事が起きたと思います。アジア人が認められ脚光を浴びる時代が来て、その姿を見守りながら、テギョンさんにとって特別な瞬間だったのではないでしょうか。
そうですね、そういった部分が僕にとっては新鮮に感じられました。それに、現場で多くの注目を浴びていた方の中で、ユン・ヨジョン先生もいらっしゃいました。僕が幼い頃、それから大人になってからも芸能人として仕事をするとは思っていませんでしたが、こういうことが本当にたくさん変わったんだなぁと思いました。文化強国になった韓国、そしてその一員だということを感じることができた場だったと思います。

シャツ / Labeless, ボトムス / Stu

 

そういえば!昨年、嬉しいお知らせがありました。米国エージェンシーWMEと契約を結び、本格的にアメリカ進出の準備をしていると伺いましたが..
最近のスケジュールの関係で、残念ながら参加することはできませんでしたが、機会がたくさん増えた気がします。子供の頃見ていたメディアの中のアジア人、特に男性は、ガリ勉役か、カンフーのような武闘家を演じる人がほとんどでした。今回、エージェンシーと契約を結びながら、偏見に縛られる役だけは演じたくないと伝えたんです。アジア人もロマンスやカッコいい演技をすることだって出来るじゃないですか。ハリウッドという舞台で、このような偏見の中にいたくなかったんです。ですが、いざぶつかってみると、いろんな機会が少しずつ与えられているような気がして、個人的にはとても嬉しいです。


実際にオファーを得た配役は多様化しましたか?
オーディション自体をたくさん受けていますが、オファーを受ける配役だけをとって見ても、多様化したように思えます。昔と比べると肯定的な変化ですね(笑)

 

本格的な海外進出を前に、どのような心境ですか?
大したことではないですが、心構えの違いだと思います。今回、「ゴールド・ガラ」に参加して、さまざまなミーティングをしながら大変だなと感じたことの一つが、現地の人たちが「オク・テギョン」という人柄について知らないんです。なので、新しい人に出会うたびに「僕は歌手出身の俳優で、こんな人です。」と一種の自己紹介をして、経歴について説明することが初めはちょっと恥ずかしかったんです。今は、淡々としていますが。

 

レザージャケット / Cos, ボトムス / Courreges

 

このような変化にはどのようなきっかけがありましたか?
普通に考えると、僕を知らないのが当たり前なんですよ。関心のない人やこの業界でニューフェイスを探さなければいけない人が、僕を目にした時、「オク・テギョン」という人に関する情報が何もなかったら、むしろもっと肯定的かもしれないという気がしました。初めての出会いは、また新しい初印象を与えることが出来る良い機会だと思いました。今までのオク・テギョンではない、新しい視線で、新しい姿を探すことが出来るので、むしろ良い機会になりそうな気がします。はい、なので肯定的に考えています。

✦ この間、オク・テギョンの新しい姿も拝見しました。日本で行われたアジアスターエンターテイナーアワードでMCとして参加されていましたが..
本当に久しぶりに、舞台に立つ後輩たちを目にして、僕自身も本当に楽しかった時間でした。実は、僕が音楽を聞いても舞台を見たりするタイプではないので、楽しみながら観賞することができました。

 

2PMとして長い間日本で活動したと思いますが、テギョンさんが活動していた頃と、今の韓流は少し違うのではないかと思います。

それよりも、今、日本で作品を撮影しながら現場で感じることがちょっとあります。 現場のスタッフ、特に若い子たちが韓国語をたくさん学んでいました。 最近の韓流は、世代を超えたようです。

フーディー / lesugiatelier, ボトムス / Polo Ralph Lauren 

 

先ほどもおっしゃっていましたが、日本とパリを行ったり来たりしながら撮影した映画「グランメゾン・パリ」では、木村拓哉さんと出演したようですね。

TBS系列のドラマ「グランメゾン東京」の続編として制作されたスペシャルな映画です。木村拓哉さん以外に、鈴木京香さん、沢村一樹さん、及川光博さんなどドラマに出演したメンバーが、舞台をパリに広げます。

映画の中では、木村拓哉さんと鈴木京香さんがパリに戻り、ミシュラン三つ星を獲得するためのストーリーで、さまざまな国のシェフが登場します。僕が演技したリック・ユアンは、韓国系カナダ人のパティシエで、やや反抗的で問題児なキャラクターを演じています。

 

初めてシナリオを見た時、どんな点が魅力的に感じられましたか?
これは木村拓哉先輩がおっしゃっていたことなのですが(笑) 日本に「週刊少年ジャンプ」という有名な漫画があります。内容を見ると、主人公が仲間を1人ずつ集め、一つになり成功へと進んでいくのが少年漫画の王道だとおっしゃっていて、話を聞いてから僕もピンときました。

僕が務めるリック・ユアンは、序盤で反抗し問題を起こす人物なんです。ですが、だんだん自分も知らないうちに主人公に動かされ、心を開く姿が、僕が幼い時に見た漫画映画のような感じでした。こんなストーリーだったら、僕でも楽しく撮影することができるんじゃないかと思いました。

Tシャツ / Cos

 

撮影現場はいかがでしたか?
日本で3週間、パリに渡り約2週間くらい撮影したのですが、個人的に楽しい時間でした。共に出演した先輩方はみなさんベテランで、僕が唯一の30代でした(笑) 
リハーサルの時、たくさんのアイディアを提案してくださったり、配慮してくださったりすることも多く、楽しく撮影しました。

 

出演者との初対面はどのような姿だったか記憶に残っていることはありますか?
大御所の方々ばかりで、長い間活動されている方々なので最初は緊張しました。それに、普通は台詞の読み合わせをしてから現場で撮影をしますが、今回はスケジュール上、台本の読み合わせを全くできなかったんです。なので、現場で初めて顔合わせし挨拶をしたのですが、みなさん「こんなに背の高い人が来るなんて!」、「引き締まった体!」などと明るく歓迎してくれました。木村拓哉先輩は、「よろしく!」と一言挨拶してすぐに撮影に行っちゃったんですよ。だからちょっと緊張しました(笑)

実際の現場で演技するときは、僕の台詞に意見をくださったりもしました。「この台詞じゃなくてこっちの方が似合う気がする。」だったり、「一回行ってみて、自然だったら変えてみたら。」などと助言をしてくれて、「あ、これが俗に言うツンデレなんだ」と思いました(笑)

初めて挨拶したときは、僕をどのように接したら良いのかわからず一言だけ挨拶したんだと思います。後々、慣れてからはたくさん冗談も言ったり、よくしてくれました。

映画の台詞は、日本語で行いましたか?
日本語よりかは韓国語の割合が多かった気がします。それから、韓国語で反抗する姿が面白要素です(笑)

僕が韓国語で話すと、木村拓哉先輩が日本語で話して、お互い聞き取れず、「各自の言語で話せ!」とギクシャクする姿が面白いはずです。映画の後半では、日本語とフランス語の台詞が少しあります。

ジャンプスーツ / Cos

 

普段、美食家として知られているじゃないですか。日本に滞在する際、テギョンさんを感動させた食べ物はありますか?
今は韓国でも味わうことができると思いますが、油そばに初めて出会いました。ラーメンが好きだと伝えると、あるスタッフがスープのないラーメンを食べたことがあるかと聞いてきて、勧めてくれました。日本の方は、辛いものを食べられない人が多いので、そんなに辛くないと思ったのですが、思っていたより辛かったです。新しい発見でした。

 

「グランメゾン・パリ」は、今年の冬に公開予定だと伺いました。どのような気持ちで待っていますか?
僕ですか?忘れた頃に公開されたら「グランメゾン・パリ」を撮影した瞬間が次々と頭を過ぎると思います。(笑)

 

演技を始めてから10年が過ぎる間、たくさんの表情を見せてくれました。演技をする経験が重なる中、自分にピッタリのキャラクターが少し鮮明になったと思いますが、いかがですか?
鮮明になって..ないですね(笑) 
特に、どんなキャラに自身が合っているというよりかは、もしまた同じキャラクターを演じる機会があるなら、前よりかはずっと上手く演じることができるはずだという考えはいつもしている気がします。毎回悔いも残りますし。いろいろと心残りがあります。

レザージャケット / Cos, ボトムス / Courreges

 

俳優として過ごした時間は、テギョンさんに何を与えてくれましたか?
僕、めちゃくちゃTなんですよね。MBTIのテストをすると、Tが99%出るんです。もし、誰かが「悲しくてパンを買った」と言ったら、「なんのパン買ったの?」と聞くくらい(笑)

でも、演技を始めてから少し感情的に変わった気がします。今では、台本で感性的なシーンを見ると理解し、表現しようとします。

つい最近こんな場面がありました。元カノが置いていった物を偶然発見して、号泣するシーンがあったのですが、もしリアルだったらそれほどは感情を表現しません。僕の中で感情の起伏がない方なんです。でも、その感情を今では理解するようになりました。まるでAIが感情を学習したみたいに(笑)

 

そうやって学習された感情は、リアルでのテギョンさんにも影響を与えますか?
いいえ、全くの別人です。演技する時は、演技する人になりきってます。

シャツ / Dries Van Noten, ボトムス / Dolce&Gabbana

 

俳優オク・テギョンとして、これからも持ち続けること、そして取り除くがあるとすればなんですか?
長所でも短所でもあると思うのですが、理性ですね。以前、台本を分析しているときに、現実的に考えすぎて大変だったことがあります。

例えば、爆弾が爆発寸前!みたいな場面で、電気を遮断する電波のおかげで爆発せずに済んだ、みたいな状況で。この時、他の場所ではBluetoothでずっと電話をしているシーンがあったんです。

これを現実的に考えると、電波を遮断したのにどうやって電話ができるの?(笑) って。そんな些細なことから、致命的な設定ミスを発見したことがあります。その後からは台本が頭に入ってこなくて、集中できませんでした。

もし、またこういったことに遭遇したらどうしますか?
今でもそういった面があります。こういったところでは、理性的なのが長所だと言えるかもしれないですが、特定の場面に遭遇した時、最大限他のことで穴を埋められるように挑戦し努力しよう、理性は少し置いておいて、感性を育てようという意志が生まれますね。

シャツ / Labeless, ボトムス / Stu

 

感性を育てるためにトレーニングなどもしますか?
悲しみを覚えるために、わざと悲しい出来事を経験するわけにはいけないじゃないですか。

でも、このような経験も何度も挑戦してみなきゃと思い、本を読んだり、映画を見たり、音楽を聴いたりして少しずつ感情を勉強しています。こんな状況だったら、きっとこうやって行動するだろうな、と思いながら人生を過ごしています。

 

次回はどのような姿でお会いすることができますか?予定している活動や計画などがあれば教えてください。
冬に公開される「グランメゾン・パリ」の他に、今すぐ特別な計画はないです。今撮影している作品は、9月に撮影を終える予定ですが、その次に話してみないとですね。

シャツ / Dries Van Noten, ボトムス / Dolce&Gabbana

 

最後の質問です。俳優オク・テギョンの人生で、叶えたい変化があるとすればなんですか?

コツコツと作品活動を続けながら、新しい姿を見せること。
これが僕の目標なんですが、最近面白い話を聞きました。1人の俳優が出演しているシーンを一つずつカット編集して、その俳優なしで新しい映画を作るとした時、大体100個ほどの作品に出演する必要があるそうなんです。

今現在、これが可能な俳優はアメリカにも数名しかいないと聞きふと思いました。僕も、いつかはAIが映画の代わりになるように、いっぱい作品に参加しようって思ってます。

今後、僕がドラマでも映画でも100作以上の作品に出演できるかはわからないですが、これを目標にしたいなと思いました(笑)




Editor : Kang Mee Sun
Photographer : Kim Hee June
Interview : Jang Jeong Jin
Stylist : Lee Han Wook
Hair &Make up : Jang Hae In
Kitto : Mori Chihiro, Sunwoo Jungsoo, Kim Hyunjee, Kim Rudia (Aono Rudeya), Kang Min Young, Liou Jhe Wei

 

 

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